これらの対策のうち,ここでは「文字集合の変換を伴う変換をしない」など,アプリケーション全体の文字コードの取り扱いについて上流工程で留意すべき内容について説明しよう。「入力値のチェック」については次回以降,「入力値の検証」の項で詳しく説明する。「アプリケーションでの正しいマルチバイト文字の処理」については,個別の処理内容の項で説明する。 文字コードの取り扱いについて,上流工程で留意すべき点としては,次の三つが挙げられる。 要求仕様として文字集合を定義する端末がサポートする文字集合を確認する実装に用いる文字エンコーディングを決定する まずアプリケーション仕様として,処理対象となる文字集合を規定する必要がある。日英語以外の韓国語や中国語,アラビア語などの対応が必要な場合はUnicodeを選択するしかない。さらに日本語だけの場合でも,例えばJIS X 0201+JIS X 0208はJIS第2水準
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