第23回 URIの動的生成と使いやすさを考える -- ブログやWikiにおける生成ルールや日本語の扱い,リンクされやすいURIとは? 本連載でURIの話を取り上げ始めて,もう4回目になってしまいました。URIに関しては,いろいろ面白い話題もあり,興味は尽きないのですが,ほかに考えてみたい題材もありますし,あまりこの話ばかりを続けるのもなんですから,ひとまず今回で最後にしたいと思います。 今回は,動的生成されるURIの使いやすさ,という視点から考えてみます。ここでいう「動的生成されるURI」というのは,ブログのエントリ・ページやWikiのページのように,機械的に生成されるページのことです。また,商品情報を元に商品ページを自動生成するオンラインショップなども動的生成ですね。 新たにページやデータを追加できるようなツールやサービスでは,新しくデータが追加された際に,新たに生成されるページにURI
前回,前々回と使いやすいURIの設計のポイントについて見てきました。今回も引き続き,使いやすいURIにするにはどうしたらいいのか,ということについて考えていきます。 URIの使いやすさについては,いろいろと考える話題が多いのですが,ここで話題として取り上げるのは「ページをリソースとして考える」ということについてです。リソースとは,そのまま日本語に訳せば「資源」という意味になります。 リソースという言葉はいろいろなところで使われています。例えば「これだけの仕事をこなすにはチームのリソースが足りません」といったときには,人的資源というか,そのチームが持っている作業可能量のようなものを意味しています。コンピュータのリソースといえば,処理を行うために必要なメモリー量とかCPUパワーとか,もしくはネットワークの帯域などもリソースと呼ばれます。 これらの例を見ると,リソースは「限りある資源」という感じ
使いやすいURI(URL)とは,覚えやすく,読んですぐにページの内容がわかるURIのことです。前回の記事では,使いやすいURIを設計するための11個のルールのうち,5番目までを説明しました。今回は残りのルールについて説明します。 改造しやすいURIにする 「改造しやすいURI」というのは,英語では「hackable」と表現されています。これは,URIを削ったり,文字を一部変えたりすることで,目的のページにアクセスできるURIにしよう,という意味です。 例えば,以下のようなブログ・サービスのURIがあったとします。 http://blog.example.com/entry/2007/04/20 これはおそらく,2007年4月20日に投稿された記事の一覧ページではないかと想像できます。それでは,2007年3月3日に投稿された記事のページにアクセスしたいとしたら,どうしたらいいでしょうか。 お
今回は「URIの使いやすさ」について考えてみたいと思います。URIの使いやすさ,というのは,ウェブサイトやウェブ・アプリケーションにおいて,どういうURIでそれぞれのページにアクセスできるようにすると,利用者は使いやすいのか,ということです。つまりは,どのようにURIを設計するのがいいんだろう,ということです。URIの設計については,これまでもいろいろなところで議論がなされていますので,それらの議論や動向などを見ながら,考えていきたいと思います。 URIを話題として取り上げようと思ったのは,4月の4,5日に行われたYAPC ASIA 2007(YAPCはYet Another Perl Conferenceの略)で,Six Apartの創業者でMovable Typeの生みの親であるBen Trott氏がSix Apartのサービス「Vox」について発表を行ったとき,「Voxの出力するRS
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