生まれながらに脳に重い障がいを持ち、10歳でその生涯を終えた中島さんの長男・優大(ゆうだい)くん。医師からは「2時間しか生きられないかもしれない」と言われた優大くんですが、両親や周囲の人のたくさんの愛情を受けて奇跡的な成長を遂げます。 学歴や仕事で勝ち続ける生き方にこだわっていたパパが、育児や家族と向き合う軌跡をたどった前回に引き続き、今回は、葛藤を乗り越えて授かった第二子の出産、そして最愛の子との別れを経て、なお輝き続ける命の存在について。優大くんと過ごした10年10カ月は、すべての出会いと経験が宝物となり、中島夫婦が本当の自分を見つける旅でもありました。 (上)死を宣告された息子 勝ち負けの価値観と決別した父 (下)何者にもならなくていい、10年の命が教えてくれた 必ず失う命を育てることの意味。それを命をまるごと受け入れたとき、新しい命を授かった 生まれる前には、医師から「脳がないため