「デザイナーは感性で勝負!」なんてデザンの専門学校の広告を目にしました。デザイナーの私としては,なんともトホホ笑いのコピーに感じてしまいます。 クライアントさんの中にも,「いやあ,私は感性が鈍くて,デザインのことはまったくわからんのですわ」などと自嘲される方もいらっしゃいますが,感性というものは持って生まれた才能だと感じている人が多いのではないでしょうか。 私はそうは思いません。感性は知性と同じで,訓練して身に付けるものだと思っています。大学に進学していなくとも,知性のある人はたくさんいますよね。学校の勉強だけが知性を付けるのではなく,生活の中でどんな本を読み,何に関心を持ち,何を考えているか,その頻度と温度(熱意)で知性は磨かれていきます。感性も似たようなものだと思います。 感じる必要がある事柄を他人よりも感じることができる能力 いったい感性とは何でしょうか? 一言で言うならば,「感じる
筆者は,「プログラマがデザインセンスやセールス・プロモーションのノウハウを身に付けるよりも,デザイナーが技術を身に付けて80歩進み,プログラマには20歩進んでもらって握手するほうが合理的だ」と思っている(第1回目, 第4回目を参照)。Web制作者の世界では,通常,プログラマがデザイナーに歩み寄るほうが手っ取り早いと思われているにもかかわらず,なぜ筆者は,その逆のことを主張するのか。 良いデザインとは「成功するデザイン」 デザイナーがプログラマに歩み寄るべきと考えるには,ちゃんとした理由がある。詳しく説明しよう。まずは,次のAからEの項目を読んでほしい。 A) 誰が見てもほっとしたり,心安らぐようなWebデザインを目指すべきだ B) 美しい,いわゆる統計上人気のある色だけをこだわって選び,うまく組み合わせることができれば,素晴らしいデザインに仕上がるだろう C) 対象に合った色彩を使うこと―
魅力ある花形か究極の3Kか? Webデザイナーの明日はどっち? 見学志望の若者たちと、じっくり話をしてみると そろそろ学生には夏休みがやってくる。例年、この時期になると、我が現場にさえ「話を聞きたい」「できれば制作現場を見学したい」という希望が寄せられることもある。要するに、将来のリクルート活動の参考に……といったところなのだろう。 もっとも、設立から求人の歴史がない我が現場では、特定の学部や学校などとの採用事例もないため、その数は極端なほど少ない。しかも、ほとんどが知り合いの息子さんや娘さんで、過去に入力などのアルバイトをお願いした関係で、その友人ともども「あくまで参考」にというパターンばかりである。 したがって、「インターン」と称して、夏休み限定で志望者を集める同業社と違い、純粋な意味でリクルート活動に役立つとはいえない。さらに、現場見学となると、個人情報もあるし、守秘義務もあ
ちょっと前の話になるけれど、デザイナーズ携帯が一斉に登場した。ドコモは、佐藤卓氏、松永真氏、佐藤可士和氏、平野敬子氏×工藤青石氏の4機種。auは深澤直人氏の1機種。……これが、1機種をのぞいてみんな四角いのね。もう笑っちゃうぐらいにバッティング。「一人をのぞいて全員同じ答え、せーの、ドン!」みたいな。仕掛けた側は、どんな風に思っているのだろう。 デザイナーの共通認識として、「ケータイはシンプルな方がいい」ってのはあったのだろう。そういう空気が世間に確固たる勢いで流れていて、それを漏れなく優秀なデザイナーたちが感じ取ったってことかな。まぁ、面白いといえば面白い。 ケータイに限らず、デザイン家電なんてものもそうだけど、「デザインが洗練されている=シンプル」という図式が固定化している気がする。価値観が多様化して、人間の持つ美意識なんてものはまさに十人十色。その結果、「ケータイごときが、オレの美意
最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2012/05 しばらく前に、カルロス・フエンテス他界。しばらく前に、フエンテスの小説やノンフィクションをまとめて読んで、もうフエンテスは一通り見切ったと思っていたが、それでもかの大作「テラ・ノストラ」は未だに期待だし、その才能と知性は刮目すべきものがあり、また一部の文のかっこよさと洗練ぶりはずばぬけたものがあった。正直いって、その洗練ぶりがかれの目指すラテンアメリカ土着的な泥臭さと相容れない面はあって、それが彼の弱点でもあったんじゃないかとも思う。ガルシア=マルケスは、発端となったおばあちゃんの昔話的な語り口があり、バルガス=ジョサは何でも力でねじふせるような野蛮さがあるし、カルペンティエールもそこらへん洗練しす
再三主張していることなのだが、Webdog - Onlineなんて記事に触発されたので再び。 デザインとアートは違う。アートは見た目(とは限らないが)の表現を追求することであり、面白ければ何でもありだ。対してデザインはまず機能ありきであり、見た目というのはそれを補助するための「機能の一部」に過ぎない。 とりわけ、紙媒体と違って機能性が重要なWebの世界では、Webデザインは何よりもまずインターフェイスデザインである。 何らかの機械装置を作るのに、まず外見をデザインして、それからどういう機能を与えるか考える……なんていうことはあり得ない。商業的なアピールの強い製品などでは見た目をデザインしてから機会の詰め込み方を考えることもままあるが、それとて大枠としての機能が出来上がっていての話である。車とか携帯電話とか、なんであれおおよその機能は決まっていて、それをよりよい形で実現するための「見た目」を
再三主張していることなのだが、Webdog - Onlineなんて記事に触発されたので再び。 デザインとアートは違う。アートは見た目(とは限らないが)の表現を追求することであり、面白ければ何でもありだ。対してデザインはまず機能ありきであり、見た目というのはそれを補助するための「機能の一部」に過ぎない。 とりわけ、紙媒体と違って機能性が重要なWebの世界では、Webデザインは何よりもまずインターフェイスデザインである。 何らかの機械装置を作るのに、まず外見をデザインして、それからどういう機能を与えるか考える……なんていうことはあり得ない。商業的なアピールの強い製品などでは見た目をデザインしてから機会の詰め込み方を考えることもままあるが、それとて大枠としての機能が出来上がっていての話である。車とか携帯電話とか、なんであれおおよその機能は決まっていて、それをよりよい形で実現するための「見た目」を
ED治療薬(勃起薬)は様々な違いがあります。持続時間、作用時間、効果の強さ、食事の影響などの比較をご紹介しています。 サイトマップ ED治療薬(勃起薬)の比較・違い ED治療薬(勃起薬)は、現在のところ4種類販売されています。それぞれの特徴の違いを比較します。EDに効果があるメカニズムはどれも同じですが、持続時間、即効性、食事やお酒の影響などで違いがあります。お薬は個人差もありますが、ご自分に合っているものを探すことも大切です。また、状況にわけて様々なED治療薬を使い分けている方もいらっしゃるようです。正しいお薬を選択する事で、より効果を得る事ができるでしょう。 ED治療薬の通販はコチラ 勃起力で選ぶならこのED治療薬! バイアグラ ED治療薬で最も有名なのはバイアグラではないでしょうか? バイアグラは勃起力が強くなる薬で、ED治療だけでなくナイトライフを楽しみたい方にもオススメなED治療
ことビジュアルデザインに関しての経験論としては、 ・エンジニアは画面のオブジェクトや文字の単位で画面を見る。 ・デザイナーはピクセル単位で画面を見る。 そもそも見ている解像度が違う。 エンジニアは機能を見る。デザイナーは間隔を見る・・・って言ったら言い過ぎ? そもそもインフォメーションデザイン、インタラクションデザイン、ビジュアルデザイン、システムデザインは、すべて別個の職能だと思います。このうち、どの範囲の能力を保有してるかで、戦士にも魔法使いにもなれるんじゃないでしょうか。まぁ全部を十分に持ってる人は滅多に見ませんけどね。そういう人は、yugoさんのような世界的なアーティストとして活躍してることでしょう。 Ajaxを作る場合は、いわゆる「エンジニア」と呼ばれる人が、システムデザインはもちろん、インフォメーションデザインとインタラクションデザインのかなりの部分を担当することにならざるを得
ハイライトピックアップ Web2.0を引き起こしているのと同じ時代の潮流が、エンジニアの地位の低下を引き起し、エンジニアがUIデザインをしたがる動機を創り出している。 Googleは、「エンジニアの会社」という皮をかぶった「企画・マーケティング・デザイン」の会社である。 エンジニアよりデザイン能力の低いダメデザイナーがうじゃうじゃでてくる構造。 優秀な人ならデザインスキルがなくてもいいデザインができるのは幻想。現実には、デザインスキルの差は容易には超えられない壁。 デザイナーに必要な技術的知識とエンジニアの技術的知識は別物なので、エンジニアの技術力はデザインをする上でそれほど強みにならない。したがって、技術力とデザイン力を兼ね備えた優秀なデザイナーはエンジニアとデザイナーのハイブリッドではない。 一人の人間がUIのデザインと実装を両方やると二兎を追うものになってUIの質が低下する。二兎を追
私は個人的興味からゲームデザインについて色々と調査・研究を追いかけている。巷では「ゲームデザイン」という概念はあまりなじみが無いらしく、こういうことをしているんですよ、と説明が必要な機会は多々ある。 こういったときに感じるのが、「デザインは誤解されているな」ということである。たとえば、「ゲームデザインとはゲームのグラフィックやキャラクター、世界観などをつくる仕事である」、という誤解があったりする。このような誤解は、ゲームデザインが理解不足というよりも、デザインという概念そのものが一般的に誤解されているとしか考えられない。 「デザインであると同時に技術でもあるような、ある一つの行為」をすることでしか、真にすぐれたインタフェースというのを作れない場合っていうのが、けっこうあるからなんじゃないかと。(中略)技術を精密に認識できていないから、その技術で可能となるユーザインタフェースを十分にイメージ
mixiのデザイン変更から学ぶ、ウェブサイトの最小横幅を800px以下にすべき理由 2006-02-09 mixiのレイアウトが大幅に変更された。右側にサイドバーが出現して、全体の横幅が大きく広がったのだ。全体の横幅は900pxほどだ。このため、私の環境ではブラウザの横スクロールバーが現れるようになってしまった。以下がその様子だ。 これはユーザビリティ的にかなりよくない状況だ。横スクロールは可能な限り避けなければならない。なぜなら多くのユーザーは横スクロールすること自体に不慣れだから。 しかし、画面を見てお気づきの方もいると思うが私はWindowsのタスクバーを縦に配置している。このレイアウトはマイノリティな類であろう。このレイアウトのためにブラウザの横幅が縮まっているので「それは例外だ。みんなブラウザの幅は900px以上にしてるよ」という声が聞こえてきそうだ。しかしこれには反論の余地があ
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