『決壊』に続く、新作長篇小説のタイトルは、ズバリ、『ドーン』です! 出し惜しんでましたが、どうでしょう、もう覚えました(笑)? 『ドーン』です。ピンと来た人もいると思いますが。 講談社の「書き下ろし100冊」シリーズのひとつとして刊行されます。 舞台は、2036年頃の近未来です。……というと、SFのようですが、あまりそういうつもりでは書きませんでした。 僕は、中世末期(『日蝕』)から近代(『葬送』)を経て、現代(『決壊』)と、時代の節目節目を舞台にこれまで小説を書いてきましたが、未来の世界も、言ってみればその延長上です。 テクノロジーがものすごく進歩していて、人間の考え方も随分と変わっています。現代を知るには、過去と比較してみるのが一番分かりやすいですが、想像された未来を通じて今の世界をかえりみるというのもアリだと思います。世界観や人間観に僕なりのアイディアを色々と盛り込みました。 そして