ニュースタート関西という、前衛的なひきこもり支援団体の掲示板に、私はコメント屋として、よく出現し、コメントしています。閉鎖社会について、その代表の方が述べておられたので、内藤朝雄氏の名著「いじめの社会理論」の観点を応用し、その再構成を試みました。 放浪の社会学コメント屋・論宅のコメント 西嶋さんが言われている閉鎖社会というのは、中間集団全体主義社会と同義だと考えられます。これは、社会学者・内藤朝雄が、「いじめの社会理論」で提唱した有名な理論です。 社会学では、家族と国家の間に存在する集団や組織を中間集団と呼びますが、学校、会社、宗教団体、労働組合やNPOなどがこれにあたります。これらの集団に個人が一面的所属・強制加入(離脱不可能性)させられてしまう現象を中間集団全体主義と言います。要するに、中間集団が全体主義化するわけです。中間集団全体主義に蝕まれた集団では、個々人がいくら善良であっても、