前の2回のブログを読まれた方の中には、特別支援学級や特別支援学校の先生は一生懸命に努力されているのではないか、そうした努力に水をさすような内容なのではないか、という感想をおもちの方もおられると思います。また特別支援学級や学校がなくなったら、いまそこに通っている生徒はどうすればいいのか、という疑問をおもちの方もおられるでしょう。 こうした意見が、1回目にご紹介した文科省の報告書の以下の文章に凝縮されています(下線部)。 インクルーシブ教育システムにおいては、同じ場で共に学ぶことを追求するとともに、個別の教育的ニーズのある幼児児童生徒に対して(中略)・・多様で柔軟な仕組みを整備することが重要である。 イタリアのように、すべての子どもを一緒の教室で教育したら、個別の教育的ニーズに対応できないではないか、という考えがその根底にあります。 では、個々の教育的ニーズに対して多様で柔軟な仕組みを整備する