史上初のビデオゲームのヒット作「ポン(Pong)」。 開発したのはアタリに1972年に雇われた新人Allan Alcornで、同社創業者ノーラン・ブッシュネルはこの成功をバネに「ヴィデオゲームの父」と呼ばれるまでになるわけですが…そのブッシュネルも最初は商用化なんて全く考えてもいなかったって知ってますか? そうなんです。ポンは単に新人君の腕試しでつくらせた社内研修用だったのです。 相棒テッド・ダブニーと一緒にアタリを創業したブッシュネルは、Alcorn君にこう説明しました。 「ものすごく単純な卓球ゲームを開発することで最近GEと契約を結んだんだが、やってくれるかい? 卓球ベラが2つあって、動いてる球が1個、あとは点数のデジタル表示がある、条件はこれだけだ」 実際には契約の話なんて嘘でした。Alcorn君はコンピュータサイエンスと電子工学の下地はあったけど、ヴィデオゲームの設計・開発の経験が