ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (11)

  • 「No, thank you.」の消滅......アメリカは日本化しているのか?

    <日でもアメリカでも、ネットを介した短いコミュニケーションで関係性を悪化させないための知恵が必要に> 日の若者がLINEなどのメッセージで「句点(。)」を一切使わないということが、話題になっています。句点無しの短い文章を区切りながら繰り出すことで、リアルタイムのコミュニケーションを取るためのようです。それが完全に定着する中で、句点を使うことが「威圧感、怒りの感情」の表現として受け取られるようにもなっているようです。 若い人たちに指摘されて気付いたのですが、実はこれはアメリカでも全く同じです。短いメッセージをどんどん繰り出してリアルタイムの交信をする場合には、ピリオド(フル・ストップとも言います)を使いません。反対に、あえてピリオドで切るとそこには「納得していない」という拒絶や怒りのニュアンスが感じられるといいます。 英語の場合は、少しバリエーションがあり。二人称の you について、い

    「No, thank you.」の消滅......アメリカは日本化しているのか?
  • 所得と貯蓄の世帯数集計で分かる、日本社会の「富の格差」|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <日で一番多いのは、年収100万円台で貯蓄ゼロの世帯という過酷な現実> 国民の生活は苦しくなっているが、その指標として使われるのは所得だ。1985年以降の推移を見ると、世帯単位の平均所得のピークは1994年の664万円だったが、2002年に600万円を割り、2019年では552万円となっている(厚労省『国民生活基礎調査』)。この四半世紀で100万円以上減ったことになる。中央値は437万円だ。世帯の単身化、高齢化が進んでいるとはいえ、国民の稼ぎが減っていることは明らかだ。 だが収入は少なくても(なくても)、貯蓄が多いという世帯もある。リタイアした高齢者世帯などだ。生活のゆとりの分布を知るには収入だけではなく、いざという時の備え、湯浅誠氏の言葉で言う「溜め」にも注目しないといけない。所得階級と貯蓄階級のマトリクスにて世帯数を集計した表が、上記の厚労省調査(2019年)に出ている。これをもとに

    所得と貯蓄の世帯数集計で分かる、日本社会の「富の格差」|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
  • ドローンが「知性」を持ち始めた。止めるなら今だ

    ビベック・ワドワー(ハーバード大学ロースクール研究院)、アレックス・ソークエバー(フォーリン・ポリシー誌ライター) 無人攻撃機はもはや常識。もしそれが「知性」をもったら?(写真は米海軍の無人戦闘航空機「X-47B」) U.S. NAVY via flickr <顔認識機能とAIを搭載したトルコのドローン「Kargu-2」は、標的を自ら発見して追跡・殺害することに成功した可能性がある> 映画『ターミネーター』シリーズでは、アーノルド・シュワルツェネッガー演じるスーパーロボットが、人間の標的を追い回して殺そうとする。1980年代の公開当時、これは現実にはあり得ないSFの世界の話だった。 だが今や殺人ロボットによる標的の追跡は現実になり、さらにはこうしたロボットが売買されて戦場に配備されている。ただし殺人ロボットといっても、映画に出てくるようなサイボーグではない。自律型の殺人ドローンだ。 トルコ

    ドローンが「知性」を持ち始めた。止めるなら今だ
  • キスは1日1度だけ、ラブシーンはCGで? 「ウイズコロナ」の映画やドラマはこう変わる

    長時間のキスシーンだとレインボーブリッジが赤くなるかも!? RyanKing999 - iStockphoto <大河ドラマ『麒麟がくる』を前代未聞の放映休止に追い込んだ新型コロナ。ドラマや映画の撮影現場はどうなるのか──> 新型コロナウイルスの世界的パンデミックは、これまでの常識を覆し、まったく新しい日常の姿を定着させようとしている。映像の世界でも撮影休止などコロナの影響を大きく受けていたが、感染予防の策が練られて、休止していた撮影が徐々に再開されようとしている。 日の各テレビ局はドラマなどの撮影再開にあたって、現場でのガイドラインを作っているようだ。「手洗いうがい、距離を保ち、接触は避ける」など基的予防策はもちろんだが、これからは三密を避けるため、オーディションはリモートが推奨されるようになった。 また、これまで常識とされてきた顔合わせや読み合わせは、原則として行われなくなり、キャ

    キスは1日1度だけ、ラブシーンはCGで? 「ウイズコロナ」の映画やドラマはこう変わる
  • おしゃべりで飛んだ飛沫は空中に8~14分漂う

    <咳やくしゃみをしたときに出る飛沫が飛ぶことは知られているが、通常のおしゃべりでも飛沫が飛ぶことがわかった......> 無症状感染者との会話が感染経路に? おしゃべりをしたとき、口から飛び出した飛沫は、その後空中に8分以上漂っていることが、最新の実験により明らかになった。米ペンシルベニア大学や米国立衛生研究所(NIH)の研究者らが行ったもので、結果は米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載されている。 新型コロナウイルスなどの呼吸器系ウイルスは、咳やくしゃみをしたときに出る飛沫から感染することは、多くの人が知っている。しかし研究者らは、通常のおしゃべりでも飛沫が飛ぶことはそこまで知られていないと指摘。また、新型コロナウイルスの無症状感染者が会話をしていたときに飛んだ飛沫が、感染経路になったと考えられるケースも増えている、と説明している。 そこで研究チームは、レーザー光散乱法を使い、人が話

    おしゃべりで飛んだ飛沫は空中に8~14分漂う
  • インフォグラフィック: 新型コロナウイルス感染上位国の推移 世界の感染者は350万人突破

    ロイターの集計によると、世界の新型コロナウイルス感染者が350万人を超え、死者は25万人に迫っている。ただ、感染者や死者の増加ペースはピークと比べ鈍化している。写真はバンコクの病院で4月撮影(2020年 ロイター/Athit Perawongmetha) ロイターの集計によると、世界の新型コロナウイルス感染者が4日時点で350万人を超え、死者は25万人に迫っている。ただ、感染者や死者の増加ペースはピークと比べ鈍化している。 北米や欧州が最近の新規感染者の大半を占めているが、中南米やアフリカロシアでも感染者が増加している。 各国の公式統計を基にしたロイターの集計によると、過去24時間に世界で確認された新規感染者は8万4004人で、累計の感染者数は350万人を超えた。死者は24万5992人となった。 世界の感染者数はここ1週間、1日当たりの増加ペースが2─3%と、3月中旬の13%前後から鈍化

    インフォグラフィック: 新型コロナウイルス感染上位国の推移 世界の感染者は350万人突破
  • ここまで分かった「学習」の科学 繰り返し読む、蛍光ペンでマーク...意味ある? | キャリア | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <かつては知識がサバイバルツールだったが、時代は変わった。大切なのは知識そのものではなく、質的な学び方。知っておきたい、知識を習得する6つのステップ> 氷河から発見された5000年前の男「エッツィ」は弓矢作りや金属精錬技術など、驚くほど高度な知識を身に着けていた。古代からつい数十年前まで、人間にとってのサバイバルツールは知識だったといえる。 だがインターネットが普及し、情報が検索ですぐ手に入るようになった現代、知識の価値は大きく変わった。現代人のサバイバルツールは知識そのものから、知識を運用する力、言い換えれば思考のスキルになった。 学習能力は生まれもった知性で決まる、というのが長らく通説になっていたが、実は正しい学び方によって学習の効果は格段に上がる。学習とは単に知識を記憶することではなく、知識に対してもっと能動的なアプローチをする知的活動だと、『Learn Better――頭の使い方

    ここまで分かった「学習」の科学 繰り返し読む、蛍光ペンでマーク...意味ある? | キャリア | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
  • 2017年働き方改革のツボは「権限・スキル・情報」の集中

    <日式「働き方」の改革が議論されているが、問題の質は、環境変化のスピードが上がっている現在、権限のある幹部と情報・スキルを持つ現場との間に認識のズレが広がっていること> 長時間労働や仕事の非効率の問題について、日の経済界でもようやく問題意識が高まってきました。日式の「働き方」を改革しなくてはいけない、そのような機運を生かして当に改革を実現できるかは、2017年の日社会の課題になると言ってもいいでしょう。 では、その働き方の改革はどのように変えていったらいいのか、その一つの考え方は、総量規制です。残業時間の上限であるとか、ノー残業デーといったものがそれです。ですが、どんなに総量を規制しても、仕事の進め方が変わらなければ効率はアップしません。同じ理由で、要員増というのも、あるいは会議の時間制限といったものも、その中身が変わらなくては抜的な解決にならないと思います。 この間、日

    2017年働き方改革のツボは「権限・スキル・情報」の集中
  • 【セックスロボット】数年以内に「初体験の相手」となるリスク、英科学者が警鐘

    英シェフィールド大学で人工知能AI)とロボット工学を専門とするノエル・シャーキー名誉教授が、数年以内に普及するセックスロボットが青少年の「初体験の相手」になる場合、深刻な悪影響を及ぼすとして警鐘を鳴らした。 10代の人間関係に悪影響を及ぼす シャーキー教授は、チェルトナム科学フェスティバルの「Robots: Emotional Companions?」(ロボットは心の友?)と題された討論会に登壇。セックスロボットの分野が適切に規制されない場合、「10代の若者がヒューマノイドを相手に童貞や処女を失うリスクがある」と訴えたと、英テレグラフなどが報じている。 かつて国連のロボット工学顧問を務めたシャーキー教授によると、韓国と日の少なくとも14社が、「子供の世話」用のロボットを製造販売。セックスロボットの性能が向上すれば、数年以内に同分野へ参入する可能性が高いという。 なお、以前に「年内にも発

    【セックスロボット】数年以内に「初体験の相手」となるリスク、英科学者が警鐘
  • 頭のよさって何ですか? 人工知能時代に求められる「優秀さ」「スキル」とは

    もう何年も前に読んだなので正確には覚えていないが「気配りのススメ」というの中で、多くの人の顔と名前を覚えていることが「頭のよさ」として書かれていた。確かに昔は記憶力のいい人、なんでも物事を知っている人が「頭がいい人」として賞賛されていたように思う。 しかし今日では、どれだけ記憶力がよくてもメモリチップにはかなわないし、どれだけ物知りでも検索エンジンにかなわない。なので記憶力のいい人、物を知っている人のことが、「頭がいい人」と形容されなくなってきているように思う。 これから人工知能が、急速に進化していく。そうなれば「頭のよさ」の定義ってどう変化していくのだろう。 そういう観点で最近、『世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。』(丸 幸弘著、日実業出版社)と、『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』(ティナ・シーリング著、CCCメディアハウス)という2冊のを読んだ。

    頭のよさって何ですか? 人工知能時代に求められる「優秀さ」「スキル」とは
  • ひそかに進む日本社会の「階層化」 | ビジネス | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    親の地位が子供に? 階層別の趣味や嗜好の違いは日でも見られる Valentinrussanov-iStockphoto.com フランスの社会学者ピエール・ブルデューは『ディスタンクシオン』(「差異」の意味)という著書の中で、社会階層によって趣味や嗜好が異なることを明らかにしている。たとえば購読雑誌の傾向をみると、知識階層は文芸誌、労働者階層は大衆誌を好んで読む。絵画、映画、スポーツなどについても、何を好むかは階層によって違ってくる。 これはフランスの話であって、「一億総中流」と形容される日には当てはまらないと考えるかもしれない。しかし統計によると、その「差異」は実は日でも見られる。 総務省『社会生活基調査』では、様々な趣味の実施率(過去1年間)を職業別に調べている。横軸に美術鑑賞、縦軸にパチンコの実施率をとった座標上に31の職業を配置すると、<図1>のようになる。美術鑑賞とは、テ

    ひそかに進む日本社会の「階層化」 | ビジネス | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
  • 1