マスクについて議論が起き始めている。新型コロナの感染対策として、政府や行政はマスクの着用を勧めてきたが、マスク着用の取り扱いを変えようという動きだ。マスクについて改めて考えてみたい(この記事は2023/01/18時点の情報に基づいて書いています)。 適切な不織布マスクの着用とは 強制力を持つ法的な規制ではないが、厚生労働省はマスク着用のガイドラインとして、人との距離が目安として2メートル以内の場合を除き、屋外では季節を問わず、原則不要としている。そして屋内では、距離(目安は2メートル)を確保でき、図書館内など会話をほとんどしない場合にはマスク着用の必要はない、とする。 厚生労働省「マスクの着用について」より 一方、報道によれば、岸田文雄総理大臣は2023年1月20日、新型コロナウイルス感染症を季節性インフルエンザなどと同じ感染法における五類に移行するための検討を加藤勝信厚生労働大臣に指示し
計28件の研究を統合的に分析したメタアナリシス研究によって、新たに「亜鉛を摂取することで風邪やインフルエンザなどのウイルス性呼吸器感染症が予防される上に感染期間も短縮される」という可能性が示唆されました。研究者は今回の研究には複数の問題点があると断った上で「亜鉛には風邪の期間を短縮する可能性があります。また、症状のピーク期にあたる2~4日目における重症度を軽減する可能性があることを示すシグナルも多数発見されました」と述べています。 Zinc for the prevention or treatment of acute viral respiratory tract infections in adults: a rapid systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials | BMJ Open htt
新型コロナウイルス・デルタ株の流行で連日のように医療現場の窮状が伝えられている。医療提供体制の問題が指摘されながら拡大がなかなか進まない。 東京都は改正感染症法16条の2に基づき民間病院への協力を要請したが効果はあるのだろうか。何しろ、市井の多くの診療所やクリニックは1年半以上も「熱のある方は保健所へ連絡を」と張り紙したまま、頬かむりして新型コロナの診療に協力していない。勧告や名前の公表ぐらいでは効かないのではないか。 また、大規模病院や療養施設への応援、在宅療養者へのオンラインによる診療支援といった程度では不十分だ。一般の診療所の開業医がインフルエンザの場合と同様に外来診療や往診に応じる体制を作る必要がある。一方で、分科会の医師の一部や知事などが主張する国民へのより強力な活動制限、ロックダウンなどはすべきでない。以下、説明したい。 感染力が強くなる一方、致死率は低下 まず、新型コロナの被
感染力の強い新型コロナウイルスのデルタ変異株の拡大を受けて今、米国で議論の的になっているのが「RTO問題」だ。 RTOとは「Return to Office(会社に復帰する)」の略で、グーグルの検索に「return」と打ち込むとRTOが表示されるほど、多くの人の関心事になっている。
回答:よほどの理由がない限りは、接種することをお勧めします 日本で承認されているmRNAワクチンには、新型コロナウイルスへの感染・発症・重症化・死亡リスクを大幅に減らす効果が確認されています。実際に新型コロナウイルス感染症に罹ってしまうよりも、はるかに小さなリスクで免疫を獲得できます。 そのため、よほどの理由がない限りは、順番が回ってきた時点で接種することをお勧めします(ワクチン接種は自分だけでなく、自分の周りの人を守るという意義もあります)。 ※2023~2024年ころから盛んになり始めた「ワクチン接種を後悔させるようなデマ情報」についてはこちらを参照してください。 ※この記事内容は接種を強制するものではありません。接種するかどうかは個人の判断に委ねられますが、デマや事実誤認をもとに判断してしまうことがないよう、薬局でも行っている情報提供や対応を文書化したものです。 ※非常に長いので、「
装着者の心拍数や皮膚温度などのバイオマーカーを測定することが可能なスマートウォッチやウェアラブル端末を用いることで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状が現れる前に感染を検出することが可能であることが最新の研究により明らかになっています。 Smartwatches can help detect COVID-19 days before symptoms appear https://www.cbsnews.com/news/covid-symptoms-smart-watch/ ニューヨーク市の病院ネットワークであるMount Sinai Health Systemを含む主要な医療機関や学術機関による複数の研究によると、Apple WatchやGarmin、Fitbitといったブランドのスマートウォッチを用いることで、COVID-19に関するPCR検査で陽性であるか否かの判
世界の感染状況 ●こちらのページでは、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が集計する世界の感染者数のデータをお伝えしてきましたが、ジョンズ・ホプキンス大学は、2023年3月10日にデータの更新を終了しました。 アメリカ、ロシア、フランス、イタリア、中国、韓国など世界各国の新型コロナウイルスの感染者数を確認できます。 国や地域ごとの 感染者数の推移 ※このグラフでは、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計で累計の感染者数が多い50の国や地域と、日本の近隣の中国・韓国について表示しています。各国政府の発表と数値が異なる場合があります。データの中には、後日修正が行われ、累計値が前日より減少しているところがあります。また、後日、過去のデータが修正され、数値が増減する場合もあります。データが入っていない日もあります。 ※イギリス政府は2022年1月31日に集計方法を変更し、再感染者も「1日ごとの発表数」とし
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発見されてから1年が経過しようとしている2020年12月15日に、COVID-19と季節性インフルエンザを完全に条件をそろえた均一なデータで比較した研究結果が、イギリスの医学誌British Medical Journalに掲載されました。この論文により、COVID-19とインフルエンザの死亡リスクや症状の違いが改めて浮き彫りとなっています。 Comparative evaluation of clinical manifestations and risk of death in patients admitted to hospital with covid-19 and seasonal influenza: cohort study | The BMJ https://www.bmj.com/content/371/bmj.m4677
日本国内での新型コロナウイルス感染症の流行は第3波を迎え、新規感染者数は連日過去最高を更新しています。 「医療崩壊」の懸念が各メディアからも伝えられるようになりました。 実際に新型コロナの流行によって医療崩壊が起こってしまうと、何が起こるのでしょうか。 日本全国の新型コロナ重症患者数はすでに第2波を超えている新型コロナ重症者数の推移(厚生労働省HPより)11月20日時点での日本全国の新型コロナ重症患者数は291人(前日比+11人)となり、第2波のピーク時を早くも超えました。 第2波と比べて第3波では高齢者が占める割合が多いことから、重症者数の増加のペースも第2波を上回っています。 また、新型コロナは診断されてから重症化するまでに時間がかかることから、これまでの第1波、第2波でも重症者数のピークは新規感染者数のピークよりも約1週間遅れてやってきています。 第3波はまだ新規感染者数のピークを超
調査期間におけるテレワーク導入率には地域や業種の差がみられ、地域別では関東(54.3%)、業種別には通信・情報サービス関連企業(62.3%)と突出したものに。また、外資系企業と政府・公共機関ではいずれも半数強がテレワークを導入し、外資系企業では週の半分以上からほぼ完全にリモートで働いている人が多いのに対して、政府・公共機関などでは、週に2日以内の部分的な実施にとどまるという回答が多数となった。また、テレワークを実施していない人の54%が、テレワークできる業務が全くないと回答している。 テレワーク実施上の困りごととしては、社外からのアクセスができない(しにくい)ファイルの閲覧、紙の資料の確認や押印作業が不便であったために出社を要したという事情が挙げらた。とくに60代と40代の回答者の約4割が紙の書類の確認に、また、20代の回答者の44.8%が、社外からアクセスできないファイルの閲覧に課題を感
長時間のキスシーンだとレインボーブリッジが赤くなるかも!? RyanKing999 - iStockphoto <大河ドラマ『麒麟がくる』を前代未聞の放映休止に追い込んだ新型コロナ。ドラマや映画の撮影現場はどうなるのか──> 新型コロナウイルスの世界的パンデミックは、これまでの常識を覆し、まったく新しい日常の姿を定着させようとしている。映像の世界でも撮影休止などコロナの影響を大きく受けていたが、感染予防の策が練られて、休止していた撮影が徐々に再開されようとしている。 日本の各テレビ局はドラマなどの撮影再開にあたって、現場でのガイドラインを作っているようだ。「手洗いうがい、距離を保ち、接触は避ける」など基本的予防策はもちろんだが、これからは三密を避けるため、オーディションはリモートが推奨されるようになった。 また、これまで常識とされてきた顔合わせや読み合わせは、原則として行われなくなり、キャ
<咳やくしゃみをしたときに出る飛沫が飛ぶことは知られているが、通常のおしゃべりでも飛沫が飛ぶことがわかった......> 無症状感染者との会話が感染経路に? おしゃべりをしたとき、口から飛び出した飛沫は、その後空中に8分以上漂っていることが、最新の実験により明らかになった。米ペンシルベニア大学や米国立衛生研究所(NIH)の研究者らが行ったもので、結果は米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載されている。 新型コロナウイルスなどの呼吸器系ウイルスは、咳やくしゃみをしたときに出る飛沫から感染することは、多くの人が知っている。しかし研究者らは、通常のおしゃべりでも飛沫が飛ぶことはそこまで知られていないと指摘。また、新型コロナウイルスの無症状感染者が会話をしていたときに飛んだ飛沫が、感染経路になったと考えられるケースも増えている、と説明している。 そこで研究チームは、レーザー光散乱法を使い、人が話
はじめに緊急レポートという形で書いてきた「新型コロナウイルスについて」は、大きな動きが無い限り休載。これからの政治、経済、社会がどうなるかについて「新常態(New Normal) 〜少しづつ確実に変わる世界〜」のマガジンで書いていこうと思います。 1. 私達が経験した非日常と激しく移ろう意識この文章は個人的な備忘録に近い。緊急事態宣言が明日から明ける。その前夜、今しか書けない気がして書いている。 1月末の武漢都市封鎖、2月のダイヤモンドプリンセス号からの一斉休校要請、3月末連休明けの小池都知事のロックダウン会見からの4月緊急事態宣言 この4ヶ月間、私達は実に多くのことを初めて経験した。 社会全体も個人生活も毎日が非日常だった。 春のセンバツの中止が決定された時は驚いた。でも夏の高校野球が中止になってももう驚かない。2月末学校の一斉休校要請が来た時は、3月卒業式ができなかったらかわいそうと心
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