2012年03月04日11:47 カテゴリテクニカル 厳密に間違っている経済学* 経済学者以外にはどうでもいい話だが、Krugmanがマクロ経済学のmicrofoundationについて「そんなものに大した意味はない」と論じている。 経済学は「ミクロ」と「マクロ」にわけて教えているが、両者は論理的につながっていない。この問題は長く論争の的になっており、その一つの解決はケインズ理論を不均衡理論として理解するもので、Clowerなどの理論が70年代には流行した。しかしこの種の理論では、そういう不均衡が長期的に続く理由が説明できないため、行き詰まった。 もう一つは、ケインズ的な不均衡状態を過渡的な「摩擦」と考え、長期的には新古典派的な均衡に到達すると考えるものだ。そのもっとも洗練された形が現在のマクロ経済学の主流であるDSGEだが、Krugmanも批判するように、[W]hat we call “