【北京時事】中国外務省の馬朝旭報道局長は8日、劉暁波氏へのノーベル平和賞授与決定について「賞の趣旨に完全に反し、平和賞を冒涜(ぼうとく)するものだ」と強く反発する談話を発表した。談話は、「(授与を決定した)ノルウェーとの関係に損害を及ぼすだろう」と述べ、同国への対抗措置を示唆した。 談話は平和賞授与の発表から約1時間半後に同省のサイトにアップされ、記者の質問に答える形で出された。 馬局長は劉氏について「中国の法律を犯し、司法機関で懲役刑を受けた犯罪人である」と指摘。「民族和睦(わぼく)や各国友好の促進、軍縮推進などに努力した人に授与するというノーベル平和賞の趣旨に反する」と強調した。 【関連記事】 「内燃化」する?中国の民主化運動〜信念に従って泰然と獄についた劉暁波氏〜 ノーベル平和賞に劉暁波氏=獄中の民主活動家−中国政府の反発は必至 「中国の未来に希望」と友人=劉氏の自宅前
【ロンドン=木村正人】 ノルウェーのノーベル賞委員会は8日、中国共産党の一党独裁体制の廃止などを求めた「08憲章」の起草者で、中国で服役中の民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏(54)に2010年のノーベル平和賞を授与すると発表した。中国の民主活動家の受賞は初めてで、中国政府が激しく反発するのは必至だ。 [フォト]劉氏有力視に不快感 ノーベル賞めぐり中国 劉氏は吉林省出身で、北京師範大や米ハワイ大などで中国現代文学などを講義。1989年の天安門事件の際には、米国から帰国して天安門広場でハンストを実施し、逮捕された。 天安門事件後、民主化運動の指導者や知識人の多くが海外に脱出する中、91年の出獄後も国内で民主化を求める論文を書き続けた。 2008年、共産党の一党独裁体制の廃止や民主選挙の実施とともに、言論、宗教、集会、結社の自由などを求めた「08憲章」を、中国の学者ら303人の署
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く