マイナンバー制度をめぐるトラブルが相次ぐ中、現行の健康保険証が12月に廃止される。国はマイナンバーカードに健康保険証の機能をもたせた「マイナ保険証」に一本化させるため、医療機関に最大20万円支給するバラマキまで始めるという。だが、その利用率は5%程度にすぎない。そんな中、マイナンバーを巡ってお金をだまし取られる事件が相次いでいるという。それだけでなく、更生労働省によれば、健康保険証とマイナンバーカードの情報を紐付けた際のミスによって別人の情報が誤登録されるなどのトラブルは約9200件にのぼるマイナンバーカードを活用したデジタル化を推進する河野太郎デジタル相は昨年末「反対される人はいつまでたっても『不安だ、不安だ』とおっしゃるでしょう。それでは物事が進まない」などと語っていたが……。作家で元プレジデント編集長の小倉健一氏が解説するーー。 目次 マイナンバーをめぐって、お金を騙し取られる事件が