【ベルリン時事】世界の汚職や腐敗を監視する非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナルは2日、企業が海外進出の際に現地で支払う賄賂の状況を指数で表した2011年版の「贈賄番付」を発表した。日本の「清潔度」は主要28カ国・地域中4位で、前回08年の5位から一つ順位を上げた。 最下位は前回と同じロシア。27位は中国だった。同組織は、資源開発やインフラ投資で世界経済における存在感を強める両国の清潔度が低いことに「特別の懸念」を表明した。 1位はいずれも前回3位だったオランダとスイス。前回1位だったベルギーとカナダはそれぞれ3位、6位に落ちた。調査では、各国の実業家約3000人に企業による贈賄の状況を尋ね、数値化した。 【関連記事】 タクシン氏がカンボジア入り 「再逮捕恐れず活動継続」=インド地方分権推進 王家の腐敗や放漫財政批判=ブログ上の発言が波紋 「秘密拘束」