米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ(AP=共同) 【神奈川新聞】<社説> ■地元との関係を壊すな 地元住民が飛行の安全に対する不安を払拭(ふっしょく)し得ていない状況で、なぜ配備を急がなければならないのか。それも、よりによって「危険な基地」という理由で、日米両政府間で返還が合意されたはずの基地に、である。 垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)へ配備することを、米政府が日本政府へ通告した。 機体は7月下旬にも岩国基地(山口県岩国市)に陸揚げされ、安全性の確認や試験飛行を行った上で、普天間に8月に配備される予定だ。 米海兵隊が現在使用している輸送用ヘリコプターCH46は老朽化している。オスプレイが代替機となれば、最高速度や積載量が大幅に改善される。 空中給油も可能なため、航続距離も延び、南西諸島方面の防衛能力向上が見込めるという。 だが、オスプレイは開発