【香港時事】29日付の香港各紙によると、2008年に起きた中国の汚染粉ミルク事件で政府に補償を求めたため、北京の裁判所で懲役刑の判決を受けた被害者の父親、趙連海氏は28日、インターネットを通じて、病気治療を理由に仮釈放されたことを明らかにした。 しかし、趙氏の所在は不明。出所後も警察当局により病院に事実上軟禁されているとみられる。 中国国務院香港・マカオ事務弁公室の王光亜主任は29日、北京で香港記者団に「趙氏の事件は既に適切に解決された」と述べ、同氏が釈放されたことを確認した。 趙氏は11月10日、社会秩序破壊罪で懲役2年6月の有罪判決を言い渡されたが、その後、病気治療を理由とする仮釈放申請が受理されていた。 【関連記事】 汚染ミルク事件で中国に懸念=国連報告者 香港記者団を殴打=汚染ミルクの取材妨害 中国指導部内で意見対立か=汚染粉ミルク事件への対応 被害者代表の仮釈放