各システム構成要素を個別に監視する方法では、いざというときに問題個所の究明に時間が掛かってしまう。だが、エンドユーザー体感監視なら、システム全体から部分へと、問題個所を効率よく絞り込んでいくことができる。 企業の注目を集めつつある「APM」 前回は、ITシステム運用管理方法の1つのアプローチとして、ビジネス視点でシステムの安定稼働を担保する「エンドユーザー体感監視」の概要をご紹介しました。今回からは少しずつその内容を詳述していきたいと思います。 まず、本連載では、エンドユーザーの視点からレスポンスタイムを計測し、ITサービスのパフォーマンスを管理する手法を「エンドユーザー体感監視」と呼んでいますが、一般的には「エンドユーザー視点でアプリケーションのパフォーマンスを監視、管理する手法」はAPMと呼ばれています。 APMとはApplication Performance Management、
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