9日午後0時10分ごろ、大井川鉄道本線を走行中の新金谷発千頭行きSL列車が島田市高熊の福用駅を約400メートル過ぎた付近で走行不能になった。代替の電気機関車(EL)を手配し、約1時間40分後に平常ダイヤに復帰した。乗客約400人と乗務員6人にけがはなかった。 走行不能になったのは昭和5年製のC10形8号機。同社によると、福用駅を過ぎた後の上り坂を登れずに止まってしまったという。煙管(ボイラーの一部)で何らかの故障が発生したとみられる。新金谷車両区で原因を調べている。 故障したSLは千頭駅で折り返して上り線(新金谷行き)のSLとしても運行する予定だったため、ピンチヒッターとして新金谷車両区からC11形227号機が急きょ家山駅に向かい、同駅からSL運行を再開した。 同社は営業運転可能なSLを4台所有しているため、C10形8号機の故障が長引いても平常時の運行ダイヤに影響はないという。 た