会社の銀行口座に振り込まれた売掛金約1億3000万円を横領したとして、警視庁は27日、米・IBM社の日本法人の一つだった「IBMビジネスコンサルティングサービス」(日本IBM社と合併、解散)の元幹部・生谷吉之容疑者(48)(東京都中央区佃)を業務上横領容疑で逮捕した、と発表した。 同庁は2005年以降、約3億円を着服し、FX取引などに使ったとみている。 同庁幹部によると、生谷容疑者は08年4月〜09年4月に計12回、取引先から振り込まれた売掛金約1億3000万円を自らの口座に移し、横領した疑い。「FXや外為取引などの投資に使った」と供述している。 生谷容疑者は売掛金回収の責任者で役員級待遇を受けていた。着服がばれないよう、取引先を装って「入金が遅れ申し訳ない」との偽メールを送ったり、俳優4人を雇って取引先の社員に仕立て、自らの上司に謝罪させたりしていたが、社内調査で横領が発覚し、09