「うちの情シスは十分にパフォーマンスを発揮していないように感じています」 「いったい何が足りなくて、何から手を付ければよいのですかね?」 「ウルさん、うちの部員と一緒に作業しているわけだし、何か助言してくださいよ」 これらは、私たちコンサルタントが情報システム部門を支援した際に、部門責任者からよくいわれるせりふです。 言い回しに違いはありますが、これらの発言が意味するところは、「情報システム部門の組織としての戦略がない」ということです。今回は、情報システム部門が持つべき戦略について説明していきます。 ゴールのギャップを埋めるための戦略を持つ 今回は前回の記事に引き続き、ゴールのギャップを埋める、すなわち、ITを経営が求める目的に合致させるために情報システム部門が何をするべきか、ということを説明します。 前回は、システム開発においてプロジェクトファシリテーターとなることで個々のシステムの目的