解熱鎮痛剤市場に異変が起きている。エスエス製薬が販売する「EVE」(イブ)シリーズが、「バファリン」(ライオン)を抜いて国内シェア1位に躍り出た。市場調査会社によると、2011年4~6月の3か月連続で「イブ」が「バファリン」の売上げシェアを上回った。 解熱鎮痛剤市場はこれまで、「バファリン」の牙城だったが、「イブ」のほかにも、2011年1月には第I類医薬品(薬剤師の処方が必要な医薬品)の「ロキソニンS」が発売されるなど、競争が激しくなっている。 「速くよく効く」と働く女性に人気 「イブ」は1985年に、医療用として医師による処方が必要だった鎮痛剤「イブプロフェン」を一般用医薬品として、薬局やドラッグストアで購入できるように製品化した、日本初のスイッチOTC医薬品。「イブプロフェン」は、解熱、鎮痛、抗炎症作用に優れているとされ、「効き目の速さ」が特徴だ。 発売して5年後には、鎮痛効果を高めた