Windowsカーネルに深刻な脆弱性が含まれていることが判明した。ロシア政府との関係が疑われる攻撃者グループ「STRONTIUM」により、すでに悪用されているという。 問題の脆弱性は、Googleが公表したもので、ダウンレベルのWindowsカーネルに存在。権限の昇格によりブラウザのサンドボックスが回避されるおそれがある。 2件の脆弱性をGoogleが発見したことから、同社では10月21日にMicrosoftとAdobe Systemsへそれぞれを報告。Adobe Systemsでは、10月26日にセキュリティアップデートを急遽公開し、「CVE-2016-7855」を修正した。 一方Microsoftからは、Googleがポリシーとして定める期間が経過しても、アドバイザリやアップデートの提供が行われなかったため、脆弱性が重大な影響を与えるおそれがあるとしてGoogleが公表。こうした状況を