最初に登場したのはラックで最高技術責任者を務める西本逸郎氏。同氏はまず辛卯(かのとう)だった2011年を「辛抱の1年」と表現した。3月の震災、4月のソニー事件、そして9月の防衛関連企業への標的型攻撃と日本のIT産業の根幹を揺るがすような事件がつづき、それらに伴って同社が提供する各サービス(監視センサー、セキュリティ診断、サイバー119)の需要も大幅に増加したという。 「ラックはずっと"出口の監視"を呼びかけてきたが、ソニー事件以後、ようやくその重要性が理解されるようになってきたと感じている。大きな事件が続き、寄せられる相談やコールの件数が増加しただけでなく、1件あたりの規模が大きくなってきたのも特徴。2010年はガンブラーにまつわる案件など小型のものが多かったのと比べると対照的」(西本氏) 西本氏は2011年のセキュリティを象徴するキーワードとして「DR(ディザスタリカバリ)」「スマホ」「