江田五月法相は7日の閣議後の記者会見で、取り調べの録音・録画(可視化)の法制化などを議論する法制審議会の「新時代の刑事司法制度特別部会」の委員を発表した。「検察の取り調べや公判を自身で経験している」として、郵便不正事件で被告となり、無罪判決が確定した厚生労働省元局長・村木厚子氏(内閣府政策統括官)が選ばれた。 部会は、裁判官や検察官、弁護士の法曹三者のほか、刑事司法以外の分野の有識者ら計26人で構成。映画「それでもボクはやってない」で痴漢冤罪(えんざい)事件の不条理を描いた映画監督の周防正行氏や、経済界から日本たばこ産業相談役の本田勝彦氏らも起用された。初会合は29日に開かれる予定。