印刷 国道上に架かるJR気仙沼線=5月、宮城県南三陸町不通となっているJR気仙沼線(左)の陸前戸倉駅付近。右は国道=7日午前、宮城県南三陸町、本社ヘリから、堀英治撮影気仙沼線の地図 東日本大震災の津波で不通となった宮城県のJR気仙沼線について、JR東日本と国土交通省は、鉄道から軌道を撤去してバス専用道路を設ける「バス高速輸送システム(BRT)」の導入を地元自治体に提案する方針を固めた。鉄道を再建するより費用は半額以下で復旧も早い。実現すれば、被災地の公共交通の復興モデルとなりそうだ。 大震災による津波で、JR東日本と、第三セクター「三陸鉄道」の計9路線、約390キロが不通となっている。復旧費用は1千億円以上と見込まれ、現在、沿線自治体、東北運輸局などは各路線の復興調整会議をつくり、線路の内陸移設などが話し合われている。 被災区間は、現在、代行バスが走るが、渋滞も多く、地元からは不便と