認可保育園の保育士配置や保育スペースの基準について、政府は手厚い独自基準を持つ市区町村が下げやすくする仕組みを導入する。都道府県ごとに協議会で国基準に統一することを決めてもらい、対象自治体に一斉に下げてもらうことを想定している。待機児童対策の一環だが、保育の質の低下を懸念する声もあり、どれだけ緩和…
戦後日本で最も経済破綻(はたん)が近かった日をあげるなら、ちょうど20年前の1997年11月26日である。多くの銀行で深刻な取りつけ騒ぎが起き、金融恐慌寸前となった。報じられなかった事実もふくめ、当事者たちの記憶をたどって改めて歴史に刻みたい。これからの私たちのために。 あの日の記憶をたどると東京・日本橋にある日本銀行記者クラブの小窓から見えた曇天がよみがえる。 97年11月26日、全国の約20銀行の本店や支店に預金者が殺到した。これだけ広域に取りつけが起きた例は、終戦直後の混乱期を除けば戦後初めてだろう。 午前10時ごろ全国各地の記者から取りつけが起きているとの電話が相次いだ。私は急ぎ東京駅近くの安田信託銀行(現みずほ信託銀行)本店ビルに走った。入り口に客の姿はなくホッとしたのを覚えている。 だが扉を開けて、血の気が引いた。ふだんは客もまばらなロビーが、まるで満員の通勤電車内のように客で
ごみ収集の業界に女性を呼び込もう――。兵庫県西宮市から委託を受ける廃棄物処理会社「大栄」(鳴尾浜2丁目)が、20代の女性たちのごみ収集チームを立ち上げた。9月からピンク色の専用ごみ収集車で市内を巡回。「男社会」の業界に新風を吹き込んでいる。 ユニホームもピンク色でそろえ、チーム名は西宮市の市花にちなみ「さくらチーム」。メンバーは同社社長の次女の寺崎なつみさん(24)と、社長の義娘の寺崎佳奈美さん(26)、佳奈美さんの友人の漣優貴(さざなみゆうき)さん(25)の3人。 3人は市内中心部を担当。中型自動車免許を持つなつみさんが収集車を運転し、佳奈美さんと漣さんが家庭ごみなどを積み込む。 学生の頃から家業を手伝ってきたなつみさんは「女性にも親しんでもらえる職業にと、一役買いたかった」。佳奈美さんは「街がきれいになるので気分がすっきりする」と話す。 漣さんはチームに加わった頃…
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