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科学と書評に関するwata300のブックマーク (5)

  • ナオミ・オレスケス&エリック・M・コンウェイ(福岡洋一訳)『世界を騙しつづける科学者たち』楽工社、2011 - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録

    前から読まなければと思っていたところ、訳書を御恵贈いただいたので、紹介する。原題はMerchants of Doubt。コンウェイはよく知らないが、オレスケスは、科学史家で、現在カリフォルニア大学サンディエゴ校のSTSプログラムのディレクターである。もともと、地球物理や海洋学の歴史を研究していたのだが、こので一躍、やや違った方面で脚光を浴びるようになった。なお、オレスケスは私の指導教授のピーター・ギャリソンの(だいぶ前だが)大学院生の一人であり、さらになんどか私が共同研究をした友人のディビッド・カイザーの学部時代の指導教員でもある。というわけで、当然、私はこのに対してかなり好意的なバイアスがかかっていることは認めなければならない。また、この紹介は長いわりにはあまり時間をかけずに書いたので、不備は色々あるかもしれない。ご批判を頂ければ幸いである。 この英語圏ではすでにかなり良く知られ

    ナオミ・オレスケス&エリック・M・コンウェイ(福岡洋一訳)『世界を騙しつづける科学者たち』楽工社、2011 - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録
    wata300
    wata300 2012/01/10
    《これはいわばアメリカ版の「御用学者」についての本であると言ってもいいかもしれない(ただし、日本的な「御用学者」とはおそらくだいぶ違う)。》
  • コンピュータが仕事を奪う - hiroyukikojima’s blog

    新井紀子さんの新著『コンピュータが仕事を奪う』日経済新聞出版社を読んだ。 非常に面白いだった。新井さんのについては、これまで当ブログでは、数学は言葉 - hiroyukikojimaの日記とか、女子系数学書の誕生〜「式で書けること」と「計算できること」は違う - hiroyukikojimaの日記とかで扱ったけど、書がこれまでの新井さんのの中で最も勉強になったとなった。こういういい方も不遜だとは思うが、ぼくも数学ライターのはしくれで、新井さんよりキャリアが長い。だから、新井さんのこれまでのは、もちろん、その主張や書きっぷり、構成の巧みさには感心するものの、それは「観客席」からの拍手ではなかった。どちらかというと、楽屋のモニターで腕組みしながらよそのバンドの演奏を聴き、「お、そんなとこでキメをいれるのか」とか「ここで、こういうコード展開をするのは勉強になるなあ」などと高みの見物

    コンピュータが仕事を奪う - hiroyukikojima’s blog
  • 「誰でも納得いく理屈」 - 書評 - 数量的な見方考え方

    折角の良書なのだが、Amazonで扱っていないので書影と書名のリンクは版元.comにした。奥付には「2010年5月10日 初版発行 (2300部)」とあるが、初版が少ないためそうなっているのだろうか。著者のリンクの方はAmazonのまま。これだけ多くの著作があるのになんともったいない。 数学者でない人が、なぜ、そしてどのように数学と接したらいいのか考えるのに最適の一冊。日の学校ではなにを学び、そして何を学び損ねているのか、書を通して知ってほしい。 書「数量的な見方考え方」は、和算の頃から現代に至るまでの日における数学教育を振り返った上で、著者独自の数学授業を提案した一冊。江戸時代の数学教育書ベストセラー、各章の冒頭の塵劫記のイラストが楽しい。 目次 1.概数の哲学――当の数とウソの数,タテマエの数とおよその数,役立つ数 2.算数教育を考える 3.大学の入学試験と〈浪人〉 4.古代

    「誰でも納得いく理屈」 - 書評 - 数量的な見方考え方
  • 科学への憧れとアレルギー - hiroyukikojima’s blog

    ゴールデンウィークは、息子へのサービス週間。アリバイ作りのために、どこかに連れて行き、必ず写真を撮ることにしている。将来に「父親にはどこにも連れていってもらった記憶がない」発言を封鎖するためなのだ。今年は、5月3日に江戸博物館に行った。親は龍馬展に興味津々だったが息子の希望で常設展へ。5月4日は、科学博物館に行った。親としては大哺乳類展を覗いてみたかったが、息子の希望で常設展に。 科学博物館は、ちびっこたちで一杯だった。みんな嬉々として、計測器で遊び、霧箱の宇宙線に見入り、偏光板の映像を楽しんでいた。ぼく自身は、昨年に行ったときに気になった「連立方程式の求解をする手動機械」(九元連立方程式求解機-コンピュータ博物館)について、今年こそその原理を解明するぞ、という意気込みで解説を何度か眺めた。この機械は、糸と滑車と棒で出来ており、9元連立方程式まで解けるそうな。がんばって考えた甲斐があり、や

    科学への憧れとアレルギー - hiroyukikojima’s blog
    wata300
    wata300 2010/05/05
    危うい本だと言うことを示しつつも褒めている。これを素直に受け取っていいのか? 疑うべきなのか?
  • 科学との正しい付き合い方: 瀬名秀明の時空の旅

    【このエントリーは2010.4.24に執筆し、2010.5.5に公開しました】 DIS+COVERサイエンス創刊アインアップの一冊。 ここでは書に関して感じたことを綴って私なりのサイエンスコミュニケーションとしてみたい。あらかじめ述べておくと私は書の総論や各論はもっともであると考えるし、賛同するところも多い。著者の今後の活躍にも期待している。ただ、書はパースペクティヴ(視座)が私とは違うと思ったのである。かつてG・K・チェスタトンはH・G・ウェルズが書いた『世界史概観』のパースペクティヴに異議を唱え、ウェルズに返答するかたちで『人間と永遠』を書き、それはチェスタトンの代表作となった。これから述べることはパースペクティヴの話であるから、どちらがよくてどちらが悪いという話ではない。どうか全体の文脈でもって判断してください。 著者は科学リテラシーの重要性を自分なりの考えで説き、科学リテ

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