人は、周囲の環境のなかでつくられるコミュニケーションの影響を強く受けます。企業のトレーニングをしていても、何となくその企業なりのコミュニケーションの特徴があることに気がつきます。どの部門の人をコーチングしても、その会社のコミュニケーションが培われてきた企業風土、企業文化の特徴が伝わってきます。 例えば、トレーニングをしていても、参加者があまり「私は~思います」と率直に自分の意見を表明しない会社があります。私が「どう思いますか?」と質問しても、自分の意見はなかなか言いません。 質問されたことに対して、答えを間違ってはならないというプレッシャーが強い職場で働いている場合に多いケースです。そうした環境では、人は自分の発言・意見が逸脱しないように気を遣い、慎重に答えを出すようになります。 上司が「失敗を許さない」「間違えると責める」タイプの職場で働いていると、部下には責められないような言い方