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ブックマーク / nippondanji.blogspot.com (12)

  • MySQL 5.7新機能解説:レプリケーション、セキュリティ編

    今月の頭、詳解MySQL 5.7の出版記念第一弾として、MyNA(日MySQLユーザ会)名義でイベントを行ったので、その際使用したスライドを紹介しておこう。今回紹介した新機能のカテゴリは2つ。レプリケーションとセキュリティである。レプリケーションはMySQLの運用と切っても切り離せないほど重要なものであり、そしてデータベースサーバーにとってセキュリティが重要であることは、言うまでもないだろう。 今回のバージョンでは、レプリケーションが大きく進化している。 まず、MySQL 5.7では、レプリケーションのトポロジの限界を打ち破った!!MySQL 5.6までのバージョンでは、スレーブはひとつのマスターしか持つことができないという制約があったのだが、それがなくなった。すなわち、スレーブが複数のマスターからデータを連続的に複製することができるようになったのである。それにより、これまで以上に様々な

    MySQL 5.7新機能解説:レプリケーション、セキュリティ編
  • オプティマイザトレースによるちょっとディープな快適チューニング生活

    メリークリスマス!!今日はMySQL Casual Advent Calendar 2015の25日目をお届けするぞ!! 前回のエントリでは、MySQL 5.7におけるオプティマイザの改良点や新機能についてのスライドを紹介した。MySQL 5.7のオプティマイザの良し悪しは、ぜひみなさんの手で確かめて頂きたい。ところで、オプティマイザといえばひとつ前のバージョンである、MySQL 5.6で追加されたオプティマイザトレースという機能がとても便利だ。使いこなせばクエリチューニングの強い味方になるので、ぜひまだ使ったことがないという方は、一度試してみて欲しい。ブログではまだ紹介していなかったので、今日はその使い方と見方を紹介しようと思う。 オプティマイザトレースとは一体何か。ひとことで表せば、オプティマイザがどのような実行計画を検討・比較し、どの実行計画を選択したかということを、詳細に表示して

    オプティマイザトレースによるちょっとディープな快適チューニング生活
  • まだMySQL 5.5で消耗してるの?MySQL 5.6でクラッシュセーフなレプリケーションを活用して枕を高くして眠れる日々を満喫する方法

    MySQL 5.6が登場してからかなりの月日が過ぎたが、他のことで多忙だったせいか、MySQL 5.6についてはあまりブログで情報を発信していないことに気がついた。これはイカン!!と思い、MySQL Casual Advent Calendar 2014に合わせて、MySQL 5.6を使用する上で最もオススメしたい機能であるクラッシュセーフなレプリケーションについて解説しようと思う。この記事は16日目の記事である。 レプリケーションがクラッシュセーフとはどういうことかクラッシュセーフとは、何らかの事情により、プロセスがダウンしたりマシンが電源ごと落ちたり(つまりクラッシュ)しても、再起動後に以前の状態に戻って処理を再開できるということだ。データのクラッシュリカバリであればみなさん既によくご存知であろう。(REDOやUNDOするアレのことだ。稿では面倒臭い・・・ではなかった、題ではないた

    まだMySQL 5.5で消耗してるの?MySQL 5.6でクラッシュセーフなレプリケーションを活用して枕を高くして眠れる日々を満喫する方法
  • DB設計の難しさ

    今日は徒然なるままにDB設計について思っていることを並べてみようと思う。 ようやくWEB+DB Pressの次号の原稿を書き終えた。2年間の連載であるが、来年はプライベートが忙しくなる予定なので、連載はこれにて終了とさせてもらうつもりである。 「なぜ人はリレーショナルデータベースを使いこなせないのか」 このところ執筆や講演を通じてリレーショナルモデルについて説明する機会を色々頂いているが、それらの活動の根源となっているのが、この素朴な疑問である。その疑問をパワーにしてこれまで活動を行なってきた。 現時点での自分の回答は「データベース設計が難しいから」である。もちろんリレーショナルモデルそのものの難しさというのもあるが、それよりは「適切な使い分けができていない」ということが大きいように思う。言葉を変えると、リレーショナルモデルを適用すべきデータとそうでないデータの判断ができていないからDB

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  • InnoDBのREPEATABLE READにおけるLocking Readについての注意点

    日は、MySQL Casual Advent Calendar 2013の20日目である。というわけでカジュアルに小ネタを紹介しよう。 MVCC - Multi Version Concurrency Controlご存知の通り、InnoDBはMVCCを実装している。そのため、分離レベルがREPEATABLE READの場合には、行にロックをかけることなく、一貫した読み取りが可能になっている。 もし、あるトランザクションT1開始後に、別のトランザクションT2によって同じ行が書き換えられてしまった場合には、T1はロールバックセグメントにある古いバージョンの値を読み取ることができるので、T1内で実行したSELECTは常にT1開始時点のデータを参照することができるのである。大事なのでもう一度言うが、REPEATABLE READにおける単純なSELECTでは行ロックは必要ない。 Lost Up

    InnoDBのREPEATABLE READにおけるLocking Readについての注意点
  • SQLインジェクション対策に正解はない

    最近、SQLインジェクションのネタが盛り上がってるようだ。下記のTogetterまとめあたりが震源地だろうか。 「プリペアードクエリが基だけど、動的に SQL を組み立てる場合もあるから、そういう場合に備えてエスケープも知っておいたほうがいいかも」 - Togetterまとめ まとめを読んだ感想としては、「どちらの意見も間違ってはいない」というものだ。前提あるいは見方が異なるために、見解の相違が生じているだけのように思う。SQLインジェクションについては私も若干思うところがあるので意見を書いておこうと思う。 攻撃を防ぐのは難しいSQLインジェクションをはじめとするセキュリティ対策が難しいのは、ひとつでも穴があると致命的なダメージを受け得るということだ。「どうやって効率よくコードを書くか」とか「コードのメンテナンス性を高めるにはどう書くべきか」みたいな議論とは全く質が異なる議論が必要になっ

    SQLインジェクション対策に正解はない
  • IDの設計についてのさらに突っ込んだ議論

    今日も前回に引き続きデータベース設計の話をする。今回の話で一旦データベース設計については筆を置くつもり(ブログ書いてないで原稿書けよ>俺)であるが、その前に話をすっきりさせて置きたいと思う。最後を飾るテーマはIDの設計である。 数字しかないのに意味を含んだID前回のエントリを見ていただいた方から、次のような構造を持った学籍番号があるというフィードバックを頂いた。 全部数値で"入学年度下2桁"+"学科コード"+"学科内のあいうえお順の順位" このようなルールで割り当てた学籍番号を、単なる数値として扱うのであれば大きな問題はない。これは数値しか含まれていないので、SQLのデータ型としては単に数値型を使えば良いだろう。だが、学籍番号から入学年度を判断する、あるいは学科を判断するといった用途で使われるのであればやはり適切ではないといえる。リレーショナルモデルの観点だけからではなく、IDとして適切で

    IDの設計についてのさらに突っ込んだ議論
  • ナチュラルキーとサロゲートキーについての議論

    とあるブログエントリで「ナチュラルキーを主キーにしてはいけない」という主張を見かけたのでこれに反論しておく。これはリレーショナルモデル的には明らかに間違った考えだからだ。 リレーショナルモデルにあるのはナチュラルキーだけリレーショナルモデルには「サロゲートキー(代理キー)」という概念はない。まずこの点に注意して頂きたい。サロゲートキーとは、データベースアプリケーション開発において実用上必要とされる機能であって、質的には不要のものである。リレーショナルモデルでは、いわゆるナチュラルキーというものがあれば機能的には十分だからだ。 そのためにはまず「キー」という概念が何を指し示すかということについて正しく理解しなければならない。リレーショナルモデルではキーと呼ばれるものは候補キーとスーパーキーという2つの概念だけである。「タプル(≒行)の値を一意に決定することができる属性(≒カラム)の集合」の

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  • その選択、ちょっと待った!NoSQLデータベースへ乗り換える前に検討すべき3つのポイント

    最近、どうも安易に「NoSQLにすれば厄介なDB設計から開放される」と考えている人が多いように思えて仕方がない。だが待って欲しい。当にNoSQLと呼ばれるデータベースを使えばアプリケーションの開発・運用の苦しみから逃れられるのだろうか。もちろん「そんなことは無い!!絶対にだ!!」と私は考える。今日はその理由について語ろうと思う。 トランザクション先日、リレーショナルデータベースにおけるDB設計についてセミナーで解説したばかりだが、リレーショナルデータベースにおけるデータの整合性は何もDB設計だけが担保しているわけではない。リレーショナルモデルと同じかそれ以上に欠かせないのがトランザクションだ。 トランザクションがあるおかげで、トランザクション終了後のステータスは「成功」か「失敗」の2つしかないということが保証される。すなわちオール・オア・ナッシングだ。もしトランザクションの途中で何らかの

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  • データベースアプリケーション開発を炎上させる負のスパイラル

    毎度おなじみ、はてブのホットエントリに「SIをダメにする負のスパイラル」というタイトルのまとめが掲載された。きしだ氏とはかなり視点は違うものの、開発現場の問題点については少し思うところがあるので意見を書いてみようと思う。と言っても、以下の話の内容はデータベースアプリケーションに限定した話であり、またSIerだけに限った話ではないのでその点はご容赦頂きたい。もちろんSIer各位の案件はデータベースは必須なので、エントリで触れる問題点には該当するだろう。 Q.なぜ炎上するのか? A.正しいデータベース設計ができていないから結論から言おう。データベースアプリケーションの開発が炎上するのは正しいデータベース設計ができていないからだ。ここでいう「正しい」とは、論理的に証明できる正しさという意味ではない。「来こうするべき」といった意味で捉えて欲しい。 「炎上」というのは、例えばテストが通らない、バ

    データベースアプリケーション開発を炎上させる負のスパイラル
  • MySQLでVisual Explain

    MySQL Workbenchの次期バージョンである6.0のベータ版が公開された。例によってMySQLのダウンロードサイトで公開されているので、新機能が気になる人はゲットして試してみて頂きたい。見た目が若干今流行りのフラットデザインっぽくなってシャレオツ(笑)な感じに仕上がってる。 ベータ版が公開されたのを記念して、Workbenchに搭載されているナイスな機能について紹介したい。そう、Visual Explainだ。Visual Explainとは読んで字のごとく、SQLの実行計画を視覚的に表現したものだ。SQLが複雑になると、その実行計画は理解し辛いものとなる。 今日はVisual Explain基的な使い方と、それがどのように見えるかを紹介しようと思う。 Visual Explainを使用するには、対象のMySQLのバージョンが5.6以上であり、なおかつWorkbenchのバージョ

    MySQLでVisual Explain
  • 開発スピードアクセル全開ぶっちぎり!日本よ、これがMySQL 5.6だッ!!

    米国で行われているMySQL Connectというイベントで、ついにMySQL 5.6 RC(リリース候補版)が発表された。リリース候補版ということは、これが次の正式版になるということだ。MySQL 5.5は5.1から凄まじい進化を遂げたバージョンであった。だが、MySQL 5.6はさらにそれを上回る進化を遂げている!正直ここまでの進化を誰が予想しただろうか、いや誰も出来なかったであろう。これまで、α版が出たときから何度か新機能について紹介してきたが、今回改めてMySQL 5.6の新機能を振り返ってみようと思う。すべてまとめるともの凄い内容だ。興奮して夜も眠れなくなること請け合いだ。MySQLの進化が止まるのでは?などという心配は吹き飛び、もはやもうちょっと小出しにしなくて良かったのか?と心配してしまうレベルである。 それではMySQL 5.6の新機能について紹介していこう。 InnoDB

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