ブックマーク / book.asahi.com (16)

  • 「不審者のデモクラシー」書評 不確かな立場の人々つなぐのは|好書好日

    ISBN: 9784000611367 発売⽇: 2016/05/19 サイズ: 20cm/293,17p 不審者のデモクラシー―ラクラウの政治思想 [著]山圭 エリートの手から「政治を人々の手に」取り戻す参加デモクラシー。しかし、実際にはそれは、自らの社会的な位置を自覚する理性的な個人だけのものとなっていないか。著者はそこを問題にする。 今の社会では、人々は社会に包摂されていても、いつ排除されるかわからない不確かな立場にあり、自分のアイデンティティが定まらない。著者が「不審者」と名付ける、こうした人々の政治参加は、どうすれば可能になるのか。理論的に追究したのが書である。 最近の政治理論では、話し合いによる合意形成を求める「熟議モデル」と、異質な人々の間の敵対性を強調する「闘技モデル」とが競うが、実は両者共、確固たるアイデンティティの存在を前提としている。 参考になるのは、むしろエルネ

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    watermaze 2017/04/27
  • 「江戸日本の転換点」書評 列島改造!! 成長の限界に直面|好書好日

    江戸日の転換点 水田の激増は何をもたらしたか (NHKブックス) 著者:武井 弘一 出版社:NHK出版 ジャンル:新書・選書・ブックレット 江戸日の転換点―水田の激増は何をもたらしたか [著] 武井弘一 明治以後、江戸時代の社会は、概して否定的に見られてきた。それが参照すべきものとして見られるようになったのは、むしろ近年である。それは、戦後日で、「日列島改造」と呼ばれた経済の高度成長があったあと、成長の停滞とともに、環境問題など、さまざまな矛盾が露呈してきたことと関連している。そのため、江戸時代に、低成長で持続可能な経済のモデルが見いだされるようになった。 書が覆すのは、江戸時代にそのように静的な社会があったという見方である。実は、17世紀に日中で、新田開発が進められた。見渡すかぎり広がるような水田の風景が生まれたのはこの時期である。それまで水田は主として山地にあった。これこそ

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    watermaze 2015/05/28
  • 「会津という神話」書評 呼び戻された「悲劇」の死者|好書好日

    会津という神話 〈二つの戦後〉をめぐる〈死者の政治学〉 (MINERVA人文・社会科学叢書) 著者:田中 悟 出版社:ミネルヴァ書房 ジャンル:哲学・思想・宗教・心理 会津という神話 〈二つの戦後〉をめぐる〈死者の政治学〉 [著]田中悟 「いまだに長州への怨念(おんねん)を抱いている」 お酒の席でそんな思いを吐露する会津の人と、私はこれまで何度も出会ってきた。幕末の戊辰戦争で長州軍にさんざん痛めつけられた会津は、いまでもその時の恨みを忘れていないというのである。 しかし、書の著者はそのような感情は戦後になって高揚したもので、戦前・戦中の会津では、長州人と同じ「勤皇精神」の持ち主だという思いが大勢を占めていたという。「長州への怨念」は、戦後に「無垢(むく)な敗者」「近代日の被害者」というアイデンティティーを獲得する過程で、あらためて喚起され直した感情だというのである。 戊辰戦争の死者は、

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    watermaze 2015/05/25
  • コラム別に読む : 本で床は抜けるのか 西牟田靖さん - 加来由子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■増える蔵書と格闘する人々 3年前、仕事場に借りた木造アパートの4畳半に大量にを運び込んだ時、「床が抜けるのでは」と不安になった。それを機に、ノンフィクション作家の西牟田さんは、人はと居住空間とのバランスをどうとっているのか、取材を始めた。 井上ひさし氏のエッセーにはで床が抜けた一節がある。それを読み、先の西舘好子さんにどんな状況だったか聞きに行ったり、ニュースでも報じられた、とある東京のアパートでの床抜け騒動を調べたり。 印象的なのは、蔵書を電子化で減らした人たちの思いだ。評論家の武田徹さんは都心への転居を機に多くを電子化したが、後悔しているという。を日常的に目にしていれば記憶が刺激され、新たな検索もできるし、「出会う偶然」を味方にできたが、の存在感がなくなると難しいと語る。一方、作家の大野更紗さんは積極的に電子化を進め、1K約10畳の居室ですっきり暮らしている。 「大野さん

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    watermaze 2015/04/20
  • 「哲学を回避するアメリカ知識人」書評 エマソンを源流に創造的民主主義へ|好書好日

    哲学を回避するアメリカ知識人 プラグマティズムの系譜 (ポイエーシス叢書) 著者:コーネル・ウェスト 出版社:未來社 ジャンル:哲学・思想・宗教・心理 哲学を回避するアメリカ知識人—プラグマティズムの系譜 [著]コーネル・ウェスト 著者ウェストは、ハーバード大学、プリンストン大学などで哲学・文学を教え、教会牧師であるとともに、政治的活動家であり、ラップも行う、黒人の「有機的知識人」である。書の表題は、やや誤解を与える恐れがあるが、実は、認識論を中心にした近代ヨーロッパの「哲学」を回避して、文化批評や社会的活動に向かうアメリカ土着の哲学、つまり、プラグマティズムを意味している。 著者はその源流をエマソンに見いだしている。事実、エマソンの「アメリカの学者」という講演は、そのことを明確に告げている。彼は思想的原理を、ヨーロッパの書物(哲学)ではなく、フロンティアに向かう日常の活動や内面に求めた

    「哲学を回避するアメリカ知識人」書評 エマソンを源流に創造的民主主義へ|好書好日
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    watermaze 2014/11/18
    プラグマティズムはヨーロッパの思想に反発して復活したというよりは分析哲学と親和性が高かったので、分析哲学の興隆に呼応して復活したんじゃないかと思うのだが。
  • コラム別に読む : 細川ガラシャ キリシタン史料から見た生涯 [著]安廷苑 - 青木るえか | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■どういう夫婦なんだ! 細川ガラシャ。明智光秀の娘、細川忠興の、キリシタン。彼女は石田三成の人質になることを拒み、屋敷とともに死ぬ。戦国モノの時代劇によく出てくる有名な女性であろう。このは、当時日にいたキリシタン宣教師が彼女をどう見ていたか、を歴史家が史料から説き起こしている。宣教師から見た細川ガラシャの何が面白かったかというと、その「わけのわからなさ」だ。 今まで、ドラマや小説で出来上がっていた“細川ガラシャ”は「美しく信心深い貞女」みたいなものではなかったか。わかりやすい貞女像だが、封建時代で女の人権など無いに等しかった、ことに当時はキリスト教が禁教になろうかという時代だ。そういうなかで「神様への愛」と「夫への愛」の両立って、けっこう困難を伴うんじゃないのか。夫に「どっちを取るか」と刀を突きつけられてもいい局面だ。 宣教師側の記録によると、ガラシャは離婚しようとしていた。信仰の道

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    watermaze 2014/07/25
  • 本の記事 : 千葉)農民の視点から「万石騒動」 作家のかわな静さん | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    江戸時代に農民が年貢減免に立ち上がり、現在の館山市と南房総市に位置した安房国北条藩を廃藩に追い込んだ「万石騒動」。南房総市に住む児童文学の作家かわな静さん(77)が、この騒動を農民側の視点でまとめた「北条藩一万石 惣百姓訴訟」を出版した。 万石騒動は1711(正徳元)年、年貢倍増を押しつけた北条藩に抵抗した農民一揆。名主や農民600人が江戸に出向き、老中のかごに駆け寄って訴える命がけの直訴などを行った。北条藩は弾圧を図り、3人の名主を処刑したが、奉行所は農民側の訴えを全面的に認め、重税を課した家臣を斬首するなどして、北条藩は廃藩になった。 犠牲になった名主3人は「三義民」として、館野小学校の校歌にもうたわれ、2010年の300年祭では住民らが資金を出し合って、「義の伝承碑」が建立されるなど、今もなお地元ではたたえられている。 これまで、万石騒動は三義民を中心に語られることが多かった。かわな

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    watermaze 2014/06/04
  • コラム別に読む : 動物の倫理 伊勢田哲治さんが選ぶ本 - 伊勢田哲治(科学哲学・倫理学) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■人間よりも命が軽いのか ケネディ駐日大使が「米国政府はイルカの追い込み漁に反対します」と発言し波紋を呼んでいる。それと前後して、コンビニエンスストアがフォアグラを使った弁当の発売を中止したことも報道され、西洋流の動物倫理思想についての注目が集まっている。 ■「種差別」を告発 しかし欧米の動物倫理の基的な考え方や問題意識についてまではうまく伝わっておらず、生産的な議論ができていない面も感じられる。 まず、M・ベコフ『動物の命は人間より軽いのか』(藤原英司、辺見栄訳、中央公論新社・1785円)は生物学者による動物の権利論の紹介で、平易な口調でさまざまな領域で何が問題になっているかが語られる。 動物の権利論の核心にあるのは、スピーシーシズム(種差別)、つまり生物種が異なれば別扱いしていいというのは差別にほかならないという考え方である。動物は自分ではその差別を告発できない。だからこそ、動物につ

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    watermaze 2014/02/26
  • インタビュー : 推理小説400冊超 宮城が舞台の作品探し30年 - 日野克美 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    宮城が舞台の推理小説は、いくつあるのだろうか? こんな疑問を持った、推理小説愛好者で学校職員の菊池雅人(まさひと)さん(60)=仙台市青葉区=は、30年前からを探し始め、400冊を超すを集めた。仕事の区切りがつく2年後に、宮城が舞台に選ばれた理由などを分析することにしている。 菊池さんは小学生のころから推理小説に関心があり、大学在学中に友人同人誌「謎謎(なぞなぞ)」を出した。日のハードボイルドの先駆者として評価の高い作家高城高(こうじょうこう)さんに手紙を書き、やりとりをインタビュー形式で紹介した記事は、推理小説評論家から絶賛された。 熱心な松清張ファンとなった菊池さんは、1968年に購入した「山峡の章」に、身近な仙台市の作並温泉が登場したことに、刺激を受ける。それがきっかけで、県内が舞台になっている探しを始めた。 仕事帰りに書店や古書店に立ち寄り、推理小説のページをめくる。手

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    watermaze 2013/12/06
  • ホセ・ドノソ「境界なき土地」書評 無意識と抗えぬ血が湧き出す|好書好日

    境界なき土地 [著]ホセ・ドノソ 南米チリの作家ホセ・ドノソは前世紀の終わり頃に亡くなっている。作品が日に紹介されたのは主に70年代のことだったが、他のラテンアメリカ文学者たちほどには人口に膾炙(かいしゃ)されず、どこか通好みの作家という印象が強いのではないか。 それもこれも、代表作『夜のみだらな鳥』の圧倒的なグロテスクさ、現実の変容ぶり、自由で複雑な語りなどによるだろう。確かにそれは、奇怪な有機体の中へ迷い込んだような錯覚を誘う大長編である。 今回訳出された『境界なき土地』は、まさに『夜のみだらな鳥』を書きあぐねていたドノソが、その“原稿用紙の裏に”書いたという伝説を持つ。難航する創作の合間にふと浮かび上がった世界を、デッサンするかのように。 舞台は小さな村の売春宿。訪れる乱暴者や権力者が“ヒロインの家族”を脅かし、魅了し、破滅に導く様が簡潔に、しかしひと筋縄ではいかない屈折の中で描か

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    watermaze 2013/09/24
  • 書評・最新書評 : 誠実という悪徳-E・H・カー1892−1982 [著]ジョナサン・ハスラム | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■20世紀を生き、書いた歴史家の足跡 書は、外交官、そして歴史家として20世紀英国史におおきな足跡を残したE・H・カーの評伝である。 おびただしい量のカーの作品のなかで、とりわけよく読まれている作品は二つ。ひとつは『危機の二十年』、いまひとつは『歴史とは何か』だ。前者は国際政治を学ぶ学生にとって、後者は歴史を学ぶ学生にとって、それぞれ今なお必読の古典である。 もっとも古典には、定義上、その位置づけに定説があり、多くの古典読者は、その定説を確認するためだけに古典を読むことになってしまいがちである。『危機の二十年』になら、国際政治におけるリアリズムを、『歴史とは何か』になら、歴史を「過去と現在との対話」とする彼の有名な定義をみつけて安心してしまうのだ。書第一の効用は、カーのリアリズムを彼の内なるユートピア主義との緊張関係に置きなおし、カーの歴史観の根底にある反相対主義の岩盤を提示することで

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    watermaze 2013/07/15
  • 書評・最新書評 : 喪失と獲得 [著]ニコラス・ハンフリー | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■コロンブスの卵的な進化の可能性 ラスコー洞窟(どうくつ)などに描かれた先史人たちの壁画は、文化や文明の証拠だとされることが多い。だが書の著者はそれを疑問視する。あの手の洞窟壁画は、天才自閉症児の絵にそっくりだ。そしてそうした自閉症児は、言語能力を獲得すると同時に、驚異的な絵の才能を失う。 だったらあの絵は、まだ言語のない、文化以前の人々の状態を示すのではないか。あれは言語の獲得で失われた力の発現ではないのか。何か新しい能力の獲得の代償に、古い能力を喪失する——書では、こうした人類進化におけるトレードオフが論じられる。 かつて人は驚異的な記憶力を持っていた(稗田阿礼は古事記を暗記していた)。それが文字の浸透と同時に失われる。絵画能力の喪失と言語の獲得、記憶力の喪失と文字の獲得。でも言語と文字の獲得が人類の発展に果たした役割は論をまたない。それは一歩後退することで二歩進むという、進化的な

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    watermaze 2013/07/04
  • インタビュー : 期待が根拠、それがお金 経済学者の岩井・東大名誉教授 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    アベノミクスの下、「次元の違う金融緩和」で、世の中にお金があふれ始めた。株式市場はわき、景気が上向く兆しがでている。「期待」に左右される市場経済は、随分気まぐれにみえる。経済学者の岩井克人・東大名誉教授に、「お金と期待の関係」を聞いた。 ――人の期待はそんなにあてになりますか? 「実は、お金と期待の関係は、資主義の質にかかわる問題です。3年ほど前にベルリンであった『貨幣とは何か』を討議する学際的な会議に招かれたが、ギリシャ古典の権威の学者の発表が興味深かった。テーマは『なぜ古代文明の中で、ギリシャだけが私たちに近いのか』。ギリシャ悲喜劇は現代人にも感動を与え、民主主義の原型も、哲学も、現代につながる科学もギリシャでつくり出された。彼の答えは、公共的な討議の伝統でもアルファベットの使用でもなく、『世界史で初めて格的に貨幣を使った社会だった』というものでした。私のような経済学者が言うと我

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    watermaze 2013/05/09
  • 「カール・シュミット入門講義」書評 「決断」の真意、例外状況の今こそ|好書好日

    カール・シュミット入門講義 [著]仲正昌樹 もし今生きているとしたら誰に現在の状況を診断してほしいかといえば、カール・シュミットである。彼の著作や論文は数多くあるが、独特の文体や教養の深さなどを考慮すると、読者自らがシュミットの著作を読んで、彼が下したであろう21世紀の診断を推察するのは至難のわざだ。 しかし、書が出たことでシュミットの「例外状況」「決断主義」「独裁」論などの背後に潜む哲学や世界観に迫ることができるようになった。難解なシュミットの著作を原典にあたりながら、例えば有名な「主権者とは、例外状況にかんして決定をくだす者をいう」というわずか1行に関して、著者は詳細でかつ説得的な解説を行うなど、シュミットの翻訳書を読んだだけでは気づかない点を知らしめてくれる待望の書である。 「何が普通なのか?」を、誰かが改めて決めなければならないような「限界状況」でこそ、「主権」の質が明らかにな

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    watermaze 2013/04/16
  • コラム別に読む : キュレーション 知と感性を揺さぶる力 [著]長谷川祐子 - 青木るえか | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■想像とネットの間で このの「言いたいこと」とはほとんど関係ない部分への感想なんだが、アメリカのアーティストでマシュー・バーニーさんという人が出てくる。この人はイェール大医学部卒で、フットボールの特待生で、モデルで、サンフランシスコ近代美術館で史上最年少の展覧会が開かれた天才。パートナーはビョークだそう。で、日でこういう人はいるか、と考えて思いついたのが伊勢谷友介。芸大出のモデル。ビョークに相当するのは広末涼子か(広末とはさっさと別れてたが)。だが、このスケールの小ささ。やはり戦争に負けるわけだな、と思わされる。 ここで言及されるアートは「絵」や「彫刻」のようなわかりやすいものじゃなく「インスタレーション」とかなので、文章と、説明写真一枚ぐらいだと、かえって想像がふくらんで「すごいものなんじゃないか」と思える。そのような「アート紹介文」がいっぱいでとにかく面白く、繰り返し読んでしまう。

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    watermaze 2013/03/30
  • 本の記事 : みなもと太郎の「風雲児たち」 完結まであと50巻? | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    1979年から続く、みなもと太郎さん(65)の大河歴史ギャグマンガ『風雲児たち』。関ケ原の戦いから描きはじめ、潮出版社版から数え通算51巻目となる最新刊『風雲児たち 幕末編(21)』(リイド社)で、ついに「桜田門外の変」にまで来た。前代未聞の大老暗殺事件が、独特のリアリティーで描かれ、幕藩体制の断末魔を告げている。大作も大詰め間近、と思ったら作者は「あと50巻はかかりそう」。えーっ、まだ半分? 「映画テレビで登城する井伊直弼を家来が引き留め、用心を進言する場面をさんざん見てきましたが、ありえません」とみなもとさんはいう。江戸彦根藩邸と襲撃場所は、指呼の間。「外で見張っているだけで惨劇は防げた。なのにやらなかった。なぜか。襲われるなんて、直弼も側近たちも夢にも思っていなかったからです」 マンガでは、水戸浪士ら襲撃者は登城見物の「大名オタク」に紛れて待機する。行列に色めき立ちケータイ撮影する

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    watermaze 2013/02/20
    連載完結前に作者が死ぬか俺が死ぬかのどちらかだな
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