震災による津波で町内にあったすべての図書館が流された宮城県南三陸町で10日、新しい図書館が仮設住宅の近くにオープンしました。 宮城県南三陸町では、津波で町内にあった3つの図書館が全壊して、およそ3万冊の本が流されました。このため、民間団体が仮設住宅で暮らす人の心のよりどころにしてもらおうと、2000万円を支援して新しい町立の図書館が建てられました。 10日午前10時にオープンを迎えると、早速、近くの仮設住宅で暮らすお年寄りなど10人が訪れ、編み物や料理の本を手に取って談笑しながらページをめくっていました。 図書館には、各地のボランティアなどの支援で集められた絵本や歴史小説など、およそ2000冊が置かれています。 今後は、映画鑑賞やインターネットの利用ができる多目的スペースを設けて、住民が集まることの出来る場所にしたいとしています。仮設住宅に住む73歳の女性は「新しい図書館は仮設住宅から近い