システムのアーキテクチャを説明するMart エストニアの首都タリンへの旅から戻ってきた。暗号化されたタイムスタンプを使って電子文書やログの認証を行うシステムGuardTimeに投資するための事務手続きが目的だった。 このシステムのアイデアは、Mart Saareperaとエストニアの彼の仲間によって、Martが日本にいるときに考えられた。はじめ学生だったMartは、卒業して研究員をやっていたんだけど、その後、僕の会社Neotenyに籍を置き、起業家になった。僕らがまだビジネスをインキュベートしていたときの話しだ。そのときは、僕らのチームはMartのそのビジネスは時期尚早と考え、彼らへの投資を見送ったんだ。そこでMartは、友達や家族からの支援や、僕個人のわずかな支援を受けて、彼自身でビジネスを立ち上げた。 それから数年がたって、市場がようやくMartのアイデアや彼の製品に追いついた。また彼