「ユーザー企業が必要としているのはどのようなシステムか」を定義した要求仕様書を,いかに適切に作成するか――IT業界における長年の懸案事項である。日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)は7月5日,この課題の解決を狙った「要求仕様定義ガイドライン」を発表した。システム開発に必要な情報を盛り込んだ要求定義書をどのように書けばよいかを具体的に示すことを意図したもので,「要求仕様書をいかに作るかという“how”に踏み込んだガイドラインは初めてではないか」と,JUASの細川泰秀専務理事は話す。まだ未完成の部分もあるが,ユーザー企業やベンダーの参考資料として役立ちそうだ。 要求仕様定義ガイドラインでは,要求仕様書の構成要素を,(1)(狭義の)要求仕様書,(2)概念データモデル,(3)入出力の定義,の三つとする。中核となるのは(1)。まず,システムに対する要求を「上位の要求」「下位の要求」という二つの
■ 話題沸騰ポット GOMA-1015型 要求仕様書 電子ポットを題材にした組込みシステム分析・設計のための要求仕様書です。この要求仕様書をもとに電子ポットシステムを分析・設計してみることで組込みソフトウェア技術者の実践的教育を行うことができます。 話題沸騰ポット要求仕様は、SESSAMEが開催するセミナーで使用する資料です。本要求仕様書は、版によって想定している用途が異なります。 【第1版~第6版】 現実の開発現場でよく見受けられる曖昧さを含んだ仕様書として作成しました。曖昧部分に気づき、要求仕様書はどこまで詳細に分析し、明確に表現すべきかを考えていただくための教材です。 【第7版】 できる限り曖昧さをなくした仕様書の例として作成しました。なお、SESSAMEでは要求分析の最終段階ではこの記述のレベルまで仕様を明確にすることを期待しています。 本要求仕様書は雑誌『Software Peo
システム要求仕様書の書き方 IEEE Std. 830-1998, IEEE Recommended Practice for Software Requirements Specificationより Table of Contents (目次) 1. Introduction (はじめに) SRSの「はじめに」では、SRS全体の概要を書く。 1.1. Purpose (目的) この小節では SRSの目的を描写する SRSが意図する聴衆を指定する 1.2. Scope (範囲) この小節では これから作るソフトウェア成果物に名前を付ける このソフトウェア成果物が何であるか(必要ならば、何でないか)を説明する 指定されたソフトウェアの適用について、対応する利点、目的、目標を含めて記述する もし上位レベルの仕様書(例えばSyRS)があれば、同様の記述と矛盾がないようにする 1.3. Def
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