備品調達を民間に委託するなど、発注方式も工夫して空間の質を高める 茂木 俊輔=ライター2019.06.18 宮崎県都城市で経営破たんした地元資本の商業施設が2018年4月、カフェを備えたおしゃれな図書館に生まれ変わった。その集客力は、図書館が入居する複合施設「Mallmall」全体で年間約200万人。施設全体では。中心市街地活性化の目玉としてイベント広場や子育て支援施設などと一体的に整備され、相乗効果を発揮する。好調さの裏には、集客力アップに向けた公民連携の工夫と苦労がある。 予想外の集客力――。宮崎県都城市の中心部に2018年4月に移転してきた市立図書館の反響には、市の担当者さえも舌を巻く。計画時点の来館者見込みは、移転前の1.5倍に相当する年間27万人。ところがふたを開けたら、2018年度1年間で110万人を超えた。 市立図書館でありながら、来館者は隣の宮崎市や県境を越えた鹿児島県霧島
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