今年のCESでAV技術をウォッチする関係者の度肝を抜いた展示があった。ソニーが「技術展示」として公開した「Backlight Master Drive」(BMD) がそれだ。現在、テレビ製品の最前線では4Kに加え「HDR」の導入が進んでいる。簡単にいえば、BMDもHDRをよりうまく再現するために開発された技術といえる。 HDR時代のテレビは輝度が要 CES 2016開催前日のプレスカンファレンスで公開された、4Kテレビ向けの次世代技術「Backlight Master Drive」。プレゼンターは、Sony Electronicsのマイケル・ファスーロ氏 ここ最近のテレビで言われるHDRは、これまで狭い幅で伝送されていたデジタル映像データを、大きな幅でやりとりし、輝度を高めたテレビで光の濃淡をよりうまく再現しよう、というものである。例えば、夕日を反射してきらめく水面やスポットライトがあたる