日本臓器移植ネットワークは、北海道内の病院で20歳代の女性が22日夕、臓器移植法に基づいて脳死と判定されたと発表した。23日に臓器の摘出を終えた。同日から24日にかけて各臓器の移植が行われる。97年10月の法施行以来82例目で、今年7月の改正法成立後初。脳死になった人からの臓器提供は今年2月から途絶えていた。空白期間は、1例目が出て以降、最長の286日間となった。 ネットワークによると、心臓は大阪大病院で50歳代男性、肺は東北大病院でいずれも50歳代の女性2人、肝臓は名古屋大病院で60歳代女性、腎臓の一つは市立札幌病院の50歳代男性、もう一つの腎臓は膵臓(すいぞう)とともに神戸大病院で50歳代女性に同時移植され、小腸は京都大病院で10歳代女性に移植される。