イタリアのジェノバで、崩落して鉄筋などがむき出しになった高架橋の一部(2018年8月14日撮影)。(c)AFP PHOTO / ANDREA LEONI 【8月15日 AFP】イタリア北部ジェノバ(Genoa)で崩落した高架橋は、1960年代に建設されて以来、いくつもの構造上の問題を抱えていた。そのため大規模な補修が行われ、専門家からも厳しく批判されてきたが、惨事を防ぐことはできなかった。 地元で「モランディ(Morandi)」と呼ばれているこの橋は、1963年から67年にかけて建設された。支間長(スパン)は最大で219メートル、全長は1.18キロ。アーチ部分は高さ90メートルのコンクリート製の橋脚で支えられている。14日に200メートルにわたって崩落し、約30人が死亡した。15日も行方不明者の捜索活動が続いている。 プレストレスト・コンクリート(PC)鋼材を使った建築技法は設計したイタリ