米国海洋大気圏局や米ウッズホール海洋研究所の研究者らが、1989年から20年以上にわたる北太平洋上での海洋調査で発見した、種別の判明しない鯨の個体のこと。一般のヒゲクジラ類が仲間と15~25Hzの周波数を使って、彼らの言語である歌で互いに呼び交わすところを、この個体だけがより高いピッチの52Hzの周波数で歌っており、仲間とも伴侶とも他の誰とも決してつながりを得ることができない孤独な存在として、2004年に William A. Watkins や Mary Ann Daher らによって 「Deep-Sea Research」 誌上で報告されている(資料3)。 その後この“52Hz”という名前のついた鯨の話題は、2004年12月の New York Times紙で初めて紹介されて以降、科学者のみならず世界中の作家やミュージシャンらにインスピレーションを与えつづけ、また現在も多数のネットメデ
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