戻る このページのトップへ 目次へ home 1.大気圧 空気も“もの”である以上質量がある。そして地球上では質量があれば地球の重力によって引きつけられている。つまり大気も重力によって引きつけられ、地表を押す力(重さ)となる。これが大気圧である。厳密にいうと、圧力とは一定の面積(1m2)に加わる力であるので、大気圧も1m2に加わる大気の重さによる力ということになる。 この大気圧を目に見える形で示したのが、一時ガリレオ(イタリア、1564年~1642年)の秘書もやったことがあるトリチェリー(イタリア、1608年~1647年)であった。彼は、下のように長さ1mくらいのガラス管に水銀を満たしてからふたをして、同じく水銀を満たしたお皿にそのガラス管を逆さにしてたててた後、ガラス管のふたをはずすと、ガラス管の中の水銀はすっと下がり、お皿の水銀面からの高さ約76cmで止まることを示した(1644年