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ブックマーク / liaoyuan.hatenablog.jp (2)

  • 感想文:近代日本一五〇年――科学技術総力戦体制の破綻 (山本義隆) - Going Faraway

    確固たるエネルギー観に裏打ちされた、重厚な日文明論。幕末の「黒船」到来から、平成の「福島」の原発事故までを俯瞰し、日の歪んだ「科学技術立国」観に対して見直しを迫る名著だった。 近代日一五〇年――科学技術総力戦体制の破綻 (岩波新書) 作者: 山義隆 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/01/20 メディア: 新書 この商品を含むブログ (7件) を見る 著者の山義隆氏を初めて知ったのは、私が受験生の頃でした。その頃は、硬派な物理の参考書を書く駿台講師としてしか認識していなかったけど、実は1960年代の東大物理学科の在学中に東大全共闘議長を務め、その後は在野で科学史の研究を続けているという特異な経歴を持った方です。 経歴から想像できる通り、日の科学技術に対する著者の見方は極めてシビアです。明治以降日の科学技術の受容においては、その裏にある思想を欠いたまま、生産力増

  • 書評:核融合研究 錯誤と不正の歴史『Sun in a Bottle』(チャールズ・サイフェ) - Going Faraway

    Sun in a Bottle: The Strange History of Fusion and the Science of Wishful Thinking 作者: Charles Seife出版社/メーカー: Penguin Books発売日: 2008/10/30メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 数年前、ロッキード・マーティン社が、10年以内に小型核融合炉を実用化すると発表したニュースを覚えている人は居るだろうか。当時も、核融合研究の将来性と未来のエネルギー供給に対する、なんとなしの楽観論が広がっていたように思う。どうやら、核融合には私たちの心を捉えて離さない「何か」があるらしい。 書『Sun in a Bottle』は、副題にも表されている通り、核融合研究の失敗史を通して、その「何か」--希望的観測 (wishful thinking) -- が、どんな

    書評:核融合研究 錯誤と不正の歴史『Sun in a Bottle』(チャールズ・サイフェ) - Going Faraway
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