2015年春 天文教育フォーラム (日本天文学会との共催) テーマ : 「トランス・サイエンス時代の天文学」 「科学に問うことはできるが、科学(だけ)では答えることのできない」領域を、トランス・サイエ ンスと呼びます。例えば牛海綿状脳症 (BSE) や原発事故など、社会と科学・技術が重なる領域にある 諸課題が、トランス・サイエンス的課題です。これらのトランス・サイエンス的課題が登場してきた 背景には、科学の急速な発展と、人々の生活の科学・技術への依存度の高まりがあります。トランス・ サイエンス的な課題は時代を反映した、未解決の先端課題であると言えるでしょう。 このような時代背景は、他の科学分野でも共通するものです。天文学分野においても、現代が急速 な発展の時代にあることは間違いありません。同時に、天文教育普及分野の活動も活発になり、人々 の生活に近い場所へ天文学が普及しつつあります。天文学