03 武蔵工業大学世田谷キャンパス図書館 利用者本位のデザイン ー集密書庫のスケルトン・デザイン ※現在の名称は東京都市大学世田谷キャンパス図書館(2009年:大学名称変更)ですが 本稿は取材当時の旧名称にて表記しています。 [木本] 本日は、武蔵工業大学図書館様に導入されました集密書架のスケルトン・デザインについて 図書館設計者であります岩﨑先生にお話をお伺いしたいと思います。 [岩﨑] はじめに武蔵工業大学図書館の施設計画の背景をお話します。本計画は、本学創立75周年記念事業の第2期プロジェクトとして進められ、学生総数6000人、敷地面積2.5ha、蔵書計画35万冊などの諸条件がありました。本学の学生は4年生から研究室に所属し大学院生も含め、各自の席や研究室があります。一方で1年生~3年生は、自分専有の席=場がありません。学生は一般に食堂や図書館、空いている教室を場として使っています。