「まだ今は考える余裕がなくて、娘と一緒にいてあげることしか考えられません。すみません……」 自分の息子が、6歳の自分の娘を死に追いやってしまったという壮絶な状況を、事件から5日経っても母親は理解できずにいるようだった。滋賀県大津市の17歳の少年が6歳の妹に暴行を加えて死亡させたとして逮捕された事件。2人の母親は文春オンラインの取材に、初めて現在の心境を語った。 8月1日、大津市の閑静な住宅街の小さな公園で、近所に住む小学校1年生のMちゃん(6)が死亡する事件が起きた。 午前9時40分頃、Mちゃんの兄で17歳の少年が近くの民家のインターホンを押した。少年は「妹がジャングルジムから落ちた」と助けを求め、その住人が救急車を呼んだ。Mちゃんはすぐさま病院に搬送されたが、1時間後に「外傷性ショック」による死亡が確認された。 Mちゃんは当初、事故死したと見られていたが、8月4日に滋賀県捜査一課はMちゃ