営業マンからJリーガーに――。今季、一風変わった経歴の新戦力がJ2福岡に加わった。DF平石健太(24)。大学卒業後に一般企業へ就職したが、サッカーで生きる道をあきらめきれずに職を辞し、練習生からはい上がった。 福岡大出身。在学中は右サイドバックで活躍し、Jクラブ入りを望んだが、誘いはなかった。2008年3月に卒業。化学製品卸会社に就職し、山口市の事業所で営業に打ち込んだ。しかし、未練はあった。休日に社会人クラブでボールを追うと「自分はサッカーが好き。自分にはサッカーしかない」との思いが募った。 再挑戦を決意したのは昨年春。退職して福岡に戻った。ラーメン店と定食屋のアルバイトを掛け持ちしながら、福岡大の練習に交じって体を鍛え直した。夏からは練習生として福岡のトレーニングに参加。1メートル75、72キロながら、1対1に強い守備と運動量が目に留まり、プロ契約にこぎ着けた。 福岡には大学の後輩のM