12日午前6時10分ごろ、愛知県刈谷市一里山町金山のトヨタ車体富士松工場で、製造中の乗用車内に男性が倒れているのを従業員が発見し、119番した。男性はすでに死亡、車内から硫化水素が検出され、刈谷署は自殺とみて身元の確認を急いでいる。 同署によると、現場は車製造の最終工程のライン上。男性は同社の作業着姿で、40代とみられる。車の窓に「硫化水素充満中」と書かれた紙が内側から張られ、車の近くから遺書のような書き置きが見つかった。従業員が一時避難したが、体調を崩した人はいないという。 同工場ではハイブリッド車、新型プリウスなどを製造している。