2016年11月10日,フォントワークスは「エヴァンゲリオン公式フォント マティスEB TrueType版」を発売する。テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のタイトルテロップなどでお馴染みの,「あの書体」だ。 エヴァンゲリオンで多用されていた,黒地にL字配置された太い明朝体のテキスト表現は,市川 崑監督作品のオマージュであることは広く知られている。ただ,エヴァンゲリオンでは市川監督が愛した見出明朝体MA1(モリサワ)ではなく,マティスEB(フォントワークス)が初回放映から現在に至るまで一貫して使われている。 マティスEBは,フォントワークスが発売するアウトラインフォントで,マティスファミリーでは2番めに太い書体となる。タイプフェイスデザイナーは佐藤俊泰氏だ。見る人が見ればすぐに書体が分かるので,同書体を使用したエヴァンゲリオンをオマージュした作例が枚挙に暇がないのは皆さんもご存じだろう。