西アフリカで流行が続くエボラ出血熱で、フランスの研究機関は日本の企業が開発した薬が治療に効果があるかどうか確かめるため現地で臨床試験を行った結果、一部の患者の致死率を下げるデータが得られたと発表しました。 フランスの国立保健医学研究機構は、富士フイルムのグループ会社が開発した薬、「アビガン・一般名ファビピラビル」がエボラ出血熱の治療に効果があるか去年12月から西アフリカのギニアで臨床試験を行ってきました。 そして、23日、80人の患者を対象に行われた初期の試験結果を発表し、血液中のウイルス量が非常に多く内臓の損傷が進んだ重症の患者については効果が見られなかったとする一方、ウイルス量がそれほど多くなく症状が深刻化していない患者については、薬の投与で致死率が30%から15%に低下したということです。 これについてこの研究機関では「症状が深刻化していない患者には効果があることを示す有望な兆候だ」