岸田文雄首相(自民党総裁)に、国民から「痛烈な審判」が突き付けられた。衆院3補選(28日投開票)で唯一の公認候補を立て、岸田首相が2度も選挙区入りした島根1区で惨敗し、東京15区と長崎3区の不戦敗と合わせて3選全敗した。岸田首相の「不人気」ぶりに加え、「政治とカネ」の問題による政治不信は収まる気配がないが、意気消沈する自民党内で「岸田降ろし」の機運は高まらない。こうしたなか、岸田首相が9月の総裁選を見据えて、「人事」で目先をそらす可能性もありそうだ。 ◇ 「一つ一つ課題を乗り越えるしかないな」 岸田首相は28日夜、島根1区での敗北を知り、周囲に語ったという。 茂木敏充幹事長も同日夜、「逆風が非常に強かった。厳しい結果になったことを重く受け止めねばならない」と記者団に語った。衆院3補選で、有権者が岸田自民党に示した意思表示は、明確な「ノー」だった。 3選挙区は、もともと自民党議員の議席だった
![衆院3補選全敗の岸田政権〝人事で延命画策〟石破氏、進次郎氏を要職起用か…総裁選見据え目先をそらす? 乏しい「岸田降ろし」の機運(1/3ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6f402d9cf4655f4d0828dee13309084546bea493/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FVvIX0CgtCBz5RZrKY8dUSN22yro%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2F7Z6VORLPUNPENJZRSJ3ORRVCBQ.jpg)