インターネットの初期の頃は左翼が強かったというか、反権力的な印象であった。それがだんだんネトウヨと呼ばれる連中が権勢を振るうようになったのは、左翼自体が絶滅危惧種なのだから、人口比の自然な反映とも言えるが、そのような思想背景とはまったく別の話として、ひとびとは警察を嫌っているのに、誰かが逮捕されるのを喜ぶという問題がある。そして誰かが逮捕されると「次は自分だ」ではなくて「自分は助かった」と考えている。つまり誰かを晒し者にする見せしめ方式である。他人が手酷い笞刑で血塗れの背中を腫れ上がらせていたなら、そいつがスケープゴートになったのであろうし、自分は助かったと嬉しくなってしまうのがこの世の習い。本当に自分が助かったかどうかは確定してないはずだし、全員を皆殺しにするところまで権力がエスカレートすることもなくはないが、刑事罰について言うなら、一人残らず逮捕していたら、警察はまだしも、裁判官とか刑