About TUFS Media 本プロジェクトでは、翻訳の許諾をいただいている新聞社のインターネット記事を東京外国語大学の学生・院生・卒業生が翻訳し、インターネットに掲載しています。 The TUFS Media Project offers translated news from various countries and regions around the globe in order to familiarize society in Japan with the current world situation. This project is carried out by two schools (the School of Language and Culture Studies and the School of International and Area Studie
■リビアのチャラビーに警戒せよ 2011年03月01日『クドゥス・アラビー』 【アブドゥルバーリー・アトワーン】 <リビアの現在の悪夢は、大勢の予測よりもはるかに長引きそうだ。その大勢の中には、体制に対し蜂起した革命家たちも含まれる。彼らは最小のダメージで可及的速やかに、民主的変革を成し遂げたいと希望しているのだが、ムアンマル・カッザーフィー(カダフィ)大佐とその支援者は当然政権に残ることに執着している。彼らは幾分自信を回復したらしく、手先となる傭兵や、あらゆる種類を揃えた武器庫をもって血みどろの内戦にすると脅しをかけている。 二日前トリポリ市内のレストランで行われた外国記者団との会見記事を読むと、カッザーフィー大佐は落着いて慎重に言葉を選んでいる様に思われる。誓約や脅し文句、以前の興奮したスピーチで用いた不適切な言葉の使用を避けていた。しかし、その息子サイフ・アル=イスラームが従ったもの
■カッザーフィーのもっとも血なまぐさいスピーチ 2011年02月22日『クドゥス・アラビー』 【アブドゥルバーリー・アトワーン】 昨夕、リビア元首ムアンマル・カッザーフィーが行ったスピーチは非常に不穏であった。語彙あるいは表現の全てが殺戮計画を示唆している。もしそれが成功裏に実施されれば、リビアの分裂、あるいはソマリア化をまねく。そうでなくても血の海だ。血に飢えた手負いの獣と化したカッザーフィーは、その政権、属する部族の権威、追随者の平安を維持するため、リビアを炎上させるつもりでいる。このスピーチを侮ってはならない。そこで表明されたことに極めて真剣に対処すべきだ。 降伏直前のエジプト、チュニジア両大統領による最後のスピーチとカッザーフィーのそれは、全く比較にならない。ムバーラクとベン・アリーのスピーチは弁明であり、譲歩が含まれ、実施が遅れたとはいえ改革の手順もそれ以前に示されていた。汚職ま
■リビア、懸念すべきシナリオ 2011年02月20日『クドゥス・アラビー』 【アブドゥルバーリー・アトワーン】 リビアで何が起きているのか、全く分からない。国営テレビは、首都トリポリでムアンマル・カッザーフィー大佐支援デモに数千人が参加というニュースを流すばかりだ。ひどく不透明な情勢である。当局はネット、つまり「フェイスブック」を遮断した。同国に外国人特派員はおらず、世界の通信各社とコンタクトするのは大多数が政権中枢の人々だ。そうではない人々も政権を恐れている。 しかしこれは、現在リビア各都市で起きている蜂起以前なら、同国の状況が良かったという意味ではない。リビアは、欧州社会主義体制崩壊以前のアルバニアにおけるエンヴェル・ホジャ[1985年没、アルバニア共産党党首、独裁者として知られる]の共和国に似ている。基本的な相違点としては、リビア指導者は、国庫に入る年間500億ドルに加え、2000億
■ エジプト情勢の伝染 2011年02月11日付『アル=ナハール』紙(レバノン) 【ラーシド・ファーイド】 エジプトの革命に欠けているものが三つある。「パレスチナ」と「宗教的傾向」と「アラブの統一」である。それは恥ずべきことではない。エジプトで掲げられたスローガンは根本的な変革の道を拓くものである。その変革が達成されるとき、アラブ諸国、周辺地域、イスラム世界に中心的な位置を占める国家としてのエジプトの進むべき方向性が明らかになるだろう。 しかしながらアラブ人の一部では、スエズ運河国有化の時代の遺物や、掛け声だけのアラブ統一を叫び、イスラエルに拳を振り上げて威嚇していた頃の感覚を未だに捨て切れない連中が声を張り上げて、今回の革命はシオニズムと対決する理念の不在に起因すると主張している。またテヘランでは「イスラーム的な中東」の誕生を予言する声が上がっている。そのようなものを予見しているのは、イ
■変革はエジプトを害するのではなく利するもの 2011年02月10日付『アル=アハラーム』 【ウサーマ・サラーヤー本紙編集長】 外国人特派員に質問された。「アハラーム紙が“民衆革命”と言うようになったのは何を意味するのか?」。私はこう答えた。「それは、若者の革命あるいは若者のインティファーダ[蜂起]によって、エジプトに変革の足音が聞こえてきていると我々が認めていることを意味する。その革命あるいは蜂起は、今や明々白々な事実となった。エジプトで起きた出来事は大きい。だがこれはエジプトの若者にとって初めてではなく、ナーセル時代の1968年とサダト時代の1971年にも同様の事は起きた。ドゴール時代のフランスで起きたのと同じことだ。それを経てフランス共和国は発展した。これは歴史にとって、また革命の研究家たちにとっては事実である。変革は今とは違う世界があり得ることを証明してきた」。 さらにこの外国人記
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